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スパイス

残業を終えたへとへとの帰路、平日の時間の過ぎるスピードは異常だ。朝起きて出勤後、日中は淡々とベルトコンベアのようにタスクを左から右に捌きつつ、最近は開発と進行業務の兼業のせいで右脳と左脳を酷使してオーバーヒート寸前の日々を送っている。
家に帰ってからの時間の少なさと生産性の無さを悔やみ、半ば無理やりに、いわば反抗的な気持ちで帰り道に近所の喫茶店に寄り、昨日買った本を読むが何も頭に入ってこない。
空腹に入れたジンとスパイスの香りで少しクラクラして、周りの客の声はフィルターが掛かったような雑音に聴こえてくる。そうして無理やり意味のない意味を持たせて終了させた平日。
生活、セイカツ。お疲れ、人間。こんなにも雑な読み方をしてしまってごめん、村上春樹。週末にはちゃんと読む事にするよ。

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