虹ヶ咲 桜坂しずくと中須かすみのお話
また虹ヶ咲関連の記事です。すっかりこのコンテンツが好きになってしまいました。願わくばこの気持ちを保ったまま、4thライブに臨みたい。
(その前にまずは開催してくれるのかどうかですが…祈るしかありません)
前回記事でせつ菜とかすみの関係性が好きというお話をしましたが、勿論しずくとかすみの関係性も好きです。
あれから履修を進め、この2人のキズナエピソードを読み進めた結果、アニメ第8話(しずく回)について見えてきた(と勝手に思っている)ものがあるので、自由に書き綴ろうと思います。お付き合い頂ければ嬉しいです。
(妄想要素もありますし、純粋に知識不足も多々あることと思います)
まず前提として、スクスタ時空とアニメ時空とではキャラは完全に一致しないということを考えなければいけなさそうです。この2つは同一世界線上ではない。それを念頭に置いた上で、お話を進めていく必要があります。
……なのですが、どうしても両時空をセットに考えたくなる部分も出てきます。都合の良い文章を書くこともあるかもしれませんが、結局のところ楽しく妄想できれば勝ちだと思っているので、どうか許してください。
キズナエピソードでのしずくは、自分らしさを模索する過程でμ'sやAqoursのメンバーにも相談し、スクールアイドル活動の方向性を決定づけます。
わからなければ先輩方に聞く、実に優等生らしい行動です。しかもAqoursということは静岡県の沼津まで行ったということです。しずくの実家は鎌倉にあるということなので、結構な距離があります。それだけ自分の方向性に悩んでいたし、そのための本気の行動なんだなということが伝わってきます。
演じることが自分らしさなんだと肯定的に納得したしずくは、彼女の3曲目のソロ曲である「やがてひとつの物語」を披露することとなります。
ここでミソだと思うのは、このキズナエピソードでは「素の自分が嫌い、嫌いだった」というようなエピソードはあまり語られない、ということですね。先にアニメから入った自分は、そこに違いを感じるのでした。
アニメ時空では「演じること」に対しての消極的理由が語られていきます。
かすみとしずくはスクールアイドル同好会の初期メンバーかつ1年生同士です。2人の馴れ初めはどうやら語られていないようですが(語られていないからこそ、補完的な妄想ができるからいいよね)間違いなく意識し合う仲で、かすみとしては「しずくは強力なライバルだ」と思う気持ちもあったのではないでしょうか。
しずくもかすみも自分のやりたいことのためにコツコツ頑張れる努力家で、だからこそ馬が合ったのかな、と思います。
しかし、「自分を好きであり続けたいから努力するかすみ」と「嫌いな本当の自分を隠すために演じ続けるしずく」では方向性が真逆なんですよね。
かすみの人生観は、彼女のソロ曲である「無敵級*ビリーバー」の歌詞を見るとおおよそ理解できます。
(あまりにもいい歌詞すぎてライブで聴いたら鳥肌止まらなくなりそう…)
何よりも自分を信じて生きてきたかすみにとって、素の自分が嫌いだから動けない、なんて甘えであって、嫌いなら好きな自分になれるように努力すればいい、というのが彼女の人生観でしょう。
そしてかすみはそんな自分が好きだからこそ、今いる自分の大切なファンに対して素顔の自分を見てほしい、そしてそれも好きになってほしいという気持ちを持っています。
かすみ本人はこれは本音じゃなくてあくまで演出、アンニュイかすみんですと言い張りますが、そんなわけがなくて。自分の素顔を見て可愛いと言ってくれる「あなた」や同好会のメンバーに内心では感謝しつつ、そんな姿を今の自分のファンに見せたいと思う気持ちは間違いなく彼女の本音で。
数字というものは一番わかりやすい指標です。いくら自分を信じて頑張っていても、ファンクラブの人数が他のメンバーのそれと比べて増えなければ不安になるのは当たり前です。それでも彼女は、今いるファンを大切にし、彼ら彼女らに素の自分をプレゼントすることを選んだのです。
こういったことができるかすみだからこそ、しずくに対する「もっと自分をさらけ出してみよう」という言葉には強い重みがあります。ただし、これだけではまだ足りません。しずくに、自分を信じさせるための「最大限の肯定の言葉」が必要です。
最大限です。
「みんなは」なんかよりも遥かに重みが強い「私は」だと思います。
他の誰でもないこの私が好きなんだよ、というハートが込められています。
「私は」には、この璃奈の言葉に対する回答も込められているのではないでしょうか。
しずくのことを一番知っているのは自分だ、と言わんばかりの強い意志。
演じることを否定しているわけじゃないし、演じているしずくも勿論好き。演じてしまうことを否定的に捉えないで、自分を隠すための手段として使わないで、自身の長所として胸を張って徹底的にやってほしい。少なくとも自分はそんなしずくのことも好きだから。自分にとって最高のライバルだと思っているから。
こんな意味も込められているように思います。
何より、自分がライバルとして強く意識している相手が、「素の自分を好きになれない」なんて言うの、普通に嫌だよね。自分が自分のことを好きなのと同じくらい、しずくにはしずくのことを好きでいてほしい。
かすみの憤りの言葉の裏にあった感情には、これもあるのかもしれません。
かすみの長所である「自分を信じる力」は、しずくを高みへと連れて行ってくれました。
仲間でライバル、なんです。お互いに高め合って、その結果として自分だけの一番を掴み取ってほしい。
せつ菜とかすみの先輩後輩の関係、かすみとしずくの同級生の関係、どちらも同じくらい好きです。
かすみにとって、どちらに対しても「負けない!」って気持ちがあるのには変わりないんだけどね。
終わります。
せっかくだからマウンテンパンケーキを食べに行きたいけど、期間内にいけるかしら。一日20食だし、どうせなら3人で食べるべきだし、色々辛そう。