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5thライブ前に振り返る~アニガサキ2期のお気に入りシーンTOP5~とこの半年の振り返り

※注意
目次を見るとTOP5のシーンが第何話なのかわかってしまうので、見たくない人は目次を飛ばしてください

久しぶりに虹ヶ咲の記事を書きたい、というかもうすぐ5thライブなので書かなきゃいけない、と謎の義務感に捕らわれているので書くことにします。

ところで、前回書いた虹ヶ咲の記事がこれでした。

アニメ2期ではどんな物語が待っているのでしょうか。また新しい場所の聖地巡礼ができる、というのも楽しみですし、逆にアニメを見ていて「ここ現実で行ったことある!」と通ぶることもできるかもしれません。

ここからもう半年が経過したわけですが、アニメ2期が放映されて毎週のように衝撃を受けつつ、他にも色々な供給を味わい尽くし、着実にラブライブ!の沼に落ちて行っていました。まずはそれらを簡単に振り返っていきます。

(アニメの感想だけ見たいんだよ!という方は目次から飛んでください)
(ランキング見えちゃうけど…)




この半年間のお話

①アニメ2期の聖地巡り

月に1,2回のペースでお台場へ行っていた気がする。

上のツイートは2期OP「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」で12人がいた場所の聖地巡りの様子。リプに続きがあるはず。同じことをやった方ならきっと共感してもらえると思うのですが、しずくお前なんで晴海にいるんだよ!と謎にキレちらかしながら楽しく歩いて回りました。スマートに回ろうとするなら、ゆりかもめの1日乗車券を購入するといいかもしれない。最近実感したことですが、虹ヶ咲を十分に知った上でゆりかもめに乗ると、上空から見覚えのある景色がガンガン見えて楽しいんですよね。

第4話(DD回)で出てくる門前中町や、第7話(栞子回)の聖地である天王洲アイル、しずく実家のある鎌倉にも行きました。第5話の東京ドームシティや第10話の横浜みなとみらいもそのうち行くと思います(過去に何度も行ったことがある+この先の何かしらのライブでまた行くことが決定しているので後回しにしています)。


②バンナムフェス2nd

一度(二度?)は延期となったこのライブ。1日13000円、両日で26000円は高くない…?と行くのをためらっていましたが、両日に虹ヶ咲のそれぞれのユニットが参戦ということで、人質を取られたような気持ちで両日参戦。実のところバンフェスは3年前の1stもとても楽しかったし、全然そんなマイナスな気持ちではなかったけど。

2日目、他アーティストさんのMC中に、とっても見覚えのある4つのブランコが出てきて発狂状態。QU4RTZ、次は絶対もっと近くで応援するからね。
ユニットライブの発表もありましたね。何枚CDとBD積めばいいですか?

それはそれとして、やはり虹ヶ咲にはソロ曲を披露してほしかったところです。1stでソロ曲を披露していたアイカツ!シリーズを含め、他アイドルコンテンツも今回はソロ曲披露は0(のはず)だったことを考えると何か事情があるのかなと思わんでもないですが、それでも虹ヶ咲には虹ヶ咲の色を打ち出してほしかったと思ってしまいます。メンバーを2日間に分けず、12人が一斉にステージに現れて、自己紹介代わりに「繚乱!ビクトリーロード」を歌い、その後「ソロ曲メドレー×12」→「TOKIMEKI Runners」って披露したらとんでもないことになっていただろうな…
(いや、これはオタクの妄想でしかないので、あまり真に受けないでほしいのですが)

1日目、GW中にアニメ1期を完走したLiella!のパフォーマンスに心底感動し、その後のアコースティックライブにも参加し、気づけば東京のファンミーティング4公演全てのチケットを購入してしまったのはまた別のお話。


③有明ガーデン×虹ヶ咲のコラボルームに再度の宿泊

また泊まっちゃった。
浴衣姿のエマちゃんが可愛すぎるのが全て悪いです。
なんですかその髪型は。

暑い時期の露天風呂もそれはそれで気持ちがいいものです。寝ころび湯に身を委ねて気力体力を回復させ、リラックスラウンジでコーヒー牛乳を飲みつつ、置いてある虹ヶ咲の過去の雑誌を読み漁る、至福の時間。

虹ヶ咲の装飾がなされたお部屋で、自分と同じレベルで虹ヶ咲が好きなオタクと共にアニガサキを鑑賞し、感情が高ぶりすぎて疲れてきたらまた温泉に浸かる。宿泊にかかるお金分の価値は十分にあります。

前回と同様、夜には夜に行くべき場所の聖地巡りをしていました。でも時間の都合上レインボーブリッジには行けなかったので、次の機会こそは無敵級になりたいものです。

この際にジョイポリスコラボにも行きました。とてもどうでもいいことを書くと、コラボステージは開始の30分前に行けば最前で見ることができます。


④「トキメキ♪お台場バスツアー」に参加

今年1月に開催されていたバスツアー(仮)の際には某ウイルスの濃厚接触者となってしまい泣く泣くスルーすることとなったので、本チャンであるところのこのツアーを楽しみにしていました。

上ツイートは1ルート目、街中ルートのツアーに参加した際のもの。座席ガチャでエマ席当てる豪運を見せています(そこに豪運を使う前にまず5thのチケットをくださいと思ってしまったのは秘密)。

このルートはアニメで出てきた主要な場所ばかり通るようなルートとなっているため、これまで聖地巡礼に勤しんできたオタクにとってご褒美のようなツアーになっていると個人的には感じました。お台場と有明だけでなく、1期キービジュ&2期OPラストで全員がいる「豊洲ぐるり公園」、2期OPでせつ菜のいた「ららぽーと豊洲」、しずくのいた「晴海トリトンスクエア」なんかも通るので、満足度が天元突破していました。

関連のある場所に着く度に同好会メンバーによるアナウンスが行われ、上記ツアーでは2年生組がそれを行っていました。他の子は「ここでは○○が行われており、△△のような工夫がなされているようです」的な、リアルお台場に沿ったアナウンスをしてくれるのに対し、歩夢のアナウンスだけはそれに加えて「侑ちゃんとここでお買い物したんだぁ」「侑ちゃんと乗った思い出の観覧車なんだ」「ここで見たせつ菜ちゃんのライブ、カッコよかった~!」(うろ覚え)のように、自らが体験した出来事を語ってくれるのが愛おしくて仕方なかったですね。

そして2ルート目、ゲートブリッジルート18:20~というその日の最終便に乗りました。夜景が綺麗なルートだろうという予想からこの時間としましたが、大当たりでした。このツアーでは侑+3年生組がアナウンスをしていましたが、果林も「ゲートブリッジはライトアップが綺麗なの」というアナウンスをしていましたね。車でしかいけないルートな分、1ルート目と比べて虹ヶ咲の聖地成分はかなり薄めだけど、純粋にバスツアーとして楽しい……

…と油断していたところ、終盤に訪れたテレコムセンターにて「ここには滝のモニュメントがあるよ!果林ちゃんと遊びに行った事があるんだ~!」とエマ・ヴェルデさんが嬉しそうにアナウンスをし始めて、その可愛さに悶絶することになるのでした。どうやら最後まで油断しちゃだめだったらしい。

1期 第5話「今しかできないことを」より

3ルート目、レインボーブリッジルートのバスツアーには9/10、CDCS公演1日目の日に参加します。東京湾を臨む抜群の景色を1年生組のアナウンスと共に味わえそうで楽しみです。

※9/13追記


アニメ2期のお話

2期13話までを見終えた上で、個人的に特に好きなシーンをランキング形式で書き連ねていこうと思います。その1話を通して好きな回というわけではなく、好きなシーンで選びます。いや、実際には好きなシーンがあるなら好きな回になっちゃうことが多いけど。

時系列はランキングには関係ありません。前半話のシーンでも、好きならば上位にランクインさせます。

番外編

ランキングに移る前に、ほのぼのシーン(だけではない)で好きな箇所を雑にピックアップしていきます。それぞれが第何話なのかはあまり書かないので、もしわからなかったらもう1度アニメを見返してきてください。

かすみの古いアルバムを見つけ、取り返そうとする体当たりを難なく避けるエマ。お転婆ちゃん。
料理上手なかすみに褒められるレベルに卵焼きを作れるようになってる遥ちゃん。
夢の近江姉妹共演、あっさり叶っちゃった。いや待って3秒で次のシーンにいかないでください。
璃奈のお願いを笑顔で引き受けるかすみとしずく。1年生組の仲の良さがずっと好き。
かすみんさん。同学年でスクールアイドルに真剣なこの2人がどんどん仲良くなっていくの好き。
仲間でライバル。第13話はどの子のライブシーンにもそれぞれの物語が見えて好き。
2期の璃奈の成長劇は凄まじい。自分の気持ちにド正直なかすみが泣いて喜ぶのも仕方ないよね。
幸せそう1
幸せそう2


幸せそうなエマちゃんを見て我々も幸せになったところで、そろそろ本編に移ります。

5位:第6話「"大好き"の選択を」より

歩夢「やりきりたいんだよね?」
歩夢「”始まったのなら、貫くのみ!”でしょ?

「学園の生徒会長」と「スクールアイドル」の両立。そのどちらの”大好き”もやりきってみせるとせつ菜はここまでに何度も宣言していました。

しかしそんな中で、そのどちらかを選択しなければ解決しないであろう事態が起こってしまいます。全てを諦めた苦渋の顔を見せながら「学園の生徒会長」としての選択をしようとするせつ菜の周りにいたのは、もっと自分たちを頼ってほしいと次々に主張をしてくる、温かい仲間たちでした。

1期9話だったりもそうなんですが、同好会はそれぞれがそれぞれの夢を持ちつつも、その道にいるのは決して1人ではなく、常に助け合える仲間がいるんだよって伝わってくるシーンが本当に好きです。そしてアニガサキに関しては、1期で助ける側であった子が2期では助けられ、逆に1期で仲間に助けられた子が2期では助ける側であったりと、誰かが蔑ろにされてしまうこともなく、それぞれのキャラに確かなストーリー・成長が見られるような構成になっていたと感じます。これだから箱推しになってしまうんだ…。

せつ菜「始まったのなら、貫くのみです!」
1期 第12話「花ひらく想い」より

歩夢のせつ菜への言葉は、かつて歩夢が自分を見失っていた際にせつ菜から貰った激励の言葉のお返しとなります。

アニガサキ1期の中で1つ名言を選ぶとすればこの言葉を選ぶ方もきっと多いことでしょう。このせつ菜の言葉に励まされ、初心を貫いて達成できた事柄が過去の自分にもあったので、せつ菜の背中を押す言葉として歩夢がこの言葉を選んでくれたこと自体がまず嬉しかったですね。

果林「あまり人のことばかり気にしてもしょうがないわよ」
歩夢「結局は、自分が頑張るしかないもんね」
第2話「重なる色」より
歩夢「私ね、ユニットなんて本当は無理だと思ってた。でもせつ菜ちゃんやしずくちゃんと夢中でお芝居してたらどんどん楽しくなってきて。そんな自分をね、ファンのみんなに見てもらえたらいいなって思えたの」
第5話「開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')」より
Q. ライブへの意気込みは?
歩夢「スクールアイドルを始めた頃は、自分がどうしたいかが一番だったけど、だんだん変わっていって。今は少しでも、みんなに元気や勇気をあげられるようにしたいな
第13話「響け!ときめき--。」より

1期での葛藤を経て、自分はスクールアイドルとして何がしたいのかをようやく見つけ出した歩夢だからこそ、「自分のやりたいこと」に苦しめられるせつ菜の気持ちに人一倍寄り添えたのかもしれません。

世界中に降り注ぐ いろんな色の星のかけら
その輝きが空を照らしていく! ぜんぶ、ぜーんぶ拾い集めよう!!!
Infinity!Our wings!! · A・ZU・NA

やりたいことを無理に一つに絞らなくていい。もっとワガママに、自分に正直に生きたっていい。全て叶える道だってきっと見つかるんだから。難しいことはとりあえず置いといて、思い切って飛び込んじゃおう。

そんな風に、どこまでも行けちゃうんじゃないかって思わさせてくれるような、無限に元気が湧いてくる楽曲です。虹ヶ咲で楽曲TOP10を選べって言われたら確実に候補に入るレベルで大好きな曲です。

(こう書いているとミリオンライブ!の"Understand?Understand!"と歌詞の方向性が似ているよねって。そりゃ大好きになるわけだ…)

この後、歩夢がロンドンへの留学の決意をするまでになったのは、この件で一歩前へ進んだせつ菜の影響もあるんじゃないかなって思っています。
勿論、その決意の最後の一押しには別の子の言葉が大きく影響してくるわけですが、それはまた後述…。


4位:第4話「アイ Love Triangle」より

愛「お姉ちゃんやファンのみんなを、カリンに取られちゃうのは嫌だ!」
果林「でも、スクールアイドルやめるんでしょう?」
愛「だったらやめるのやめる!だってアタシ、アタシ…本当はスクールアイドル、もっともっとやりたいよ!

果林「それがあなたよ。誰も傷つけないなんて、そんなこと、できる人いないわ。それでも、太陽みたいにみんなを照らせる笑顔が、あなたにはあるでしょ?」

たまらなく好きなシーンです。ここから先は実質全部1位かもしれません。

アニメ1期からずっと何事もそつなくこなしてきた愛が、何するのが正解なのかわからなくなって動揺する姿も印象的ですし、逆にアニメ1期では皆に支えられ励まされのシーンが多く、2期に入ってからもここまで可愛らしいシーンばかりが目立っていた果林が、先輩らしく愛のことを彼女なりの方法で引っ張り上げる姿もずっと見たかったものでした。

それぞれが自分のやりたい道を進みつつ、お互いがお互いを支え合って成長していく、これが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会なんですよね。

果林はかつて意固地になって封じ込めていた「スクールアイドルをやってみたい」という気持ちをエマの温かさで解き放つことができましたが、今回はそんな果林が愛の「スクールアイドルもっとやりたい!」って気持ちを引きだしたのです。そしてエマと果林とで相手の本心の引き出し方がこれまた全然違うのがそれぞれの個性って感じで好き。この回の初見時、果林が愛を煽るシーンに入った時点でもうニコニコしてしまいました。この先輩、わざと煽っているの丸わかりだよ……なんて優しいんだろう…好き…って。

彼方「でも、遥ちゃんの幸せも守りたいの。そんなの、わがままだよね」
果林「そうかしら。それってわがままじゃなくて、自分に正直って言うんじゃない?」
1期 第7話「ハルカカナタ」より
果林「聞いて。今回の撮影で、改めて思った。私ね。スクールアイドルが大好き。ここにいるみんなのことも。……だからこそ、負けたくないのよ」「いつだって成長してなきゃ、あなたたちとは渡り合えないもの。そのために、モデル活動でも手を抜きたくないの。もちろん、同じくらいモデルも好きよ?だからこそスクールアイドルにも、本気で向き合いたいと思ってる」

どちらも手に入れたい。
「中途半端」って言う人がいるかもしれないけど、違うわ。欲張りなのよ。その分、願ったことは絶対に叶えて見せる。
それが私だから。
『素顔のフォトエッセイシリーズ03』chapter 03「ただいま、光輝く場所」p.58

愛が持つ、美里お姉ちゃんをこれ以上傷つけたくない気持ち、そしてスクールアイドルをもっともっとやりたい気持ち。これらは片方を満たすにためにはもう片方を諦めなければならないんだと愛は自暴自棄になっていましたが、これまで自分の望むものは絶対に手に入れるという意志で生きてきた果林にとってはそうではないようでした。

エマ「果林ちゃんはやってみたくない?ユニット」
果林「私は誰かと気持ちを合わせるより、競い合う方が向いているわ」

この後、愛と果林はDiverDivaというユニットを組むことになるわけですが、それはQU4RTZが上手くいったし楽しそうだから自分たちも、という理由ではない(コンセプトが全く違う)のがとても大事なところです。ソロ活動を主体とするこの同好会でユニットを組むのはどうしてなのか、そうなるに至った経緯をアニメ内できっちり説明付けてくれる、そういった芯の強さがあるからこのコンテンツは信用できる。

愛「みんなー!楽しむ準備はできてる~?出来てない人、いるんじゃないの~?」
愛「でも大丈夫!愛さんの中には、小さい頃から貰ってきた沢山の楽しいがあるから!それを今からみんなにあげる!明日から一歩でも、進んでみようって思えるような、最高のライブをするから!

そしてDiverDivaのライブシーン。その開幕で、愛からほぼ美里へ向けてのメッセージが放たれます。自分がやりたいことをやろうとしたらまた愛の足を止めてしまうし、そもそももう今更遅いんだ、と思ってしまう美里に対して、「美里お姉ちゃんがいたから今の自分がいるし、その結果として本当にやりたいことを見つけられたんだ!」という愛からの最大のエールです。

アニメ2期では愛がこのような性質を育むに当たって大きな影響を与えたであろう、彼女の実家回りのお話を深堀りしていってほしいと考えています。そこではニジガクメンバーには普段まず見せない、余裕さを少し失った可愛げのある姿を見てみたいものです。
そしてもしそうなれば、その流れで門前仲町周辺の聖地巡りもしてみたいですね。

そもそも過去に自分はこんなことを別記事で書いていますし、これがほぼ叶った時点でこの回は嬉しかったですね。第2,3話のQU4RTZ回で上がりに上がったハードルを問題なく飛び越えてきて、このアニメ一体どこまで伸びるんだ…???ってなっていた記憶があります。どこまでも伸びます。


3位:第2話「重なる色」より

エマ「ねえ、今度の合同ライブ、4人で、やってみない?」

QU4RTZ誕生の瞬間です。ここから上は全て実質1位。

かつての虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、メンバーそれぞれの個が強くぶつかり合い、それを無理に揃えようとした結果として解散することになってしまいました。そしてとある出来事から、無理にお互いに個を合わせる必要はないんだと気づいた彼女らは、ソロ活動を主として活動を行っていくことを決めたのです。

旧同好会解散前のメンバーにはエマも所属していましたし、解散直前のピリピリした空気も十分に見てきたことでしょう。それでも、そんな過去があったのにもかかわらず彼女はここにきて「ユニット活動」を行うことを提案したのです。この同好会において、まさしく「新しい一歩」だと言えます。

そんな彼女の、他の人なら躊躇してしまうようなことに対しても、自分がやりたいと思えば踏み出せる力を持っているところが好き。スクールアイドルに強く憧れてスイスから日本に来ちゃうところも、1期第5話で果林が本心を隠していることを見抜いて、無理矢理家から連れ出しちゃうところもね。

そしてそんな新しい一歩を示す表現として、QU4RTZの代名詞とも言える4つのブランコの「振れ幅が瞬間的にぴったりと揃うこと」で示されていたのも芸術性が高すぎます。この演出を考えた天才に課金したすぎる。それはできないので代わりにQU4RTZライブの応募券封入のCDとBDを沢山買います。

せっかくなので、今回エマが「やりたい」と思ったきっかけについて、その前の時系列から振り返っていきます。

彼方「スクールアイドルになるために、香港から!?」
エマ「私と同じだぁ!
第1話「新しいトキメキ」より
かすみ「でも、スクールアイドルなら他に有名な高校はいくらでもあるのに、どうして虹ヶ咲に?」
ランジュ「スクールアイドルフェスティバルの動画を見たからよ。すっごくときめいたわ!」「それぞれが、自分のやりたいことを表現していて、輝いていて、あたしもあのステージに立ってみたいって思った。高校生の今しかできないから。だからここに来たの!」
第1話「新しいトキメキ」より
ジェニファー「せっかくだし、ライブに出てくれたら嬉しいけど…」
エマ「……! 私、声をかけてくるよ!」
かすみ「はあああ!?」
ランジュ「きっかけをくれたあなたたちには感謝してるわ。でも、私はこれからも同好会とは違うソロを追求していく。私自身を証明するためにね。」
エマ「…本当に、それでいいの?」
エマ「ランジュちゃんは、本当にひとりでやりたいの?」

上記の引用を見るとわかるように、エマはランジュのことをずっと人一倍気にかけています。

アニメ時空ではおそらく語られていませんが(関連の雑誌とか全て追えているわけではないので、もしどこかで語られていたら教えてください)エマがスクールアイドルをやりたいと志したのは、幼いころに故郷スイスで一人で家にいて心細かった際に、日本のスクールアイドルが歌い踊る動画を偶然見て虜になったこと、元気をもらったことがきっかけです。
(参照:スクスタのキズナエピソード、またはキズナComicBook)

そのために努力を重ねて日本へ来てしまったエマだからこそ、かつて画面越しに見た憧れのアイドルと同じように、今の自分たちが他の人の行動に影響を与えられるような存在になれたことが心底嬉しいんだろうと思います。
だからこそ自分たちがきっかけで日本に来たランジュを放っておけないし、彼女が本当のことを言っていないんだって確信があるなら尚更です。

そしてこの言葉です。

かすみ「同好会はいろんなアイドルがいられる最高の場所なんですから!」

かつて、(いろんなアイドルがいられなかった)同好会の解散という手痛い経験をしてしまい、そこで「自分の好きと他の人の好きは違ってていいんだ」と気づくことができたかすみが言うからこそ、この言葉には強く重みがあります。そして「お互いがお互いを尊重し合えるこの同好会が大好きなんだ」という真っすぐな気持ちが伝わってきます。

(ちなみに第3話でかすみの家にお泊りするシーンでは、前回のスクールアイドルフェスティバルの際の10人の集合写真がお部屋に飾られていることがわかります。エモエモで尊みが深い。璃奈のお部屋にもありますね。)

第10話で栞子とランジュもこう言ってますからね。

ランジュ「かすみって、可愛いわね!」
栞子「ええ。あんなふうに、自分の気持ちに正直にいられるって、素敵だと思います。」
第10話「かすみん☆ワンダーツアー」より

第1,2話の道中であれだけランジュに敵意むき出しだったのに、それでいてゲーマーズでランジュが同好会全員分のアクスタを購入した際に、サインしてあげようと飛び出しそうになっていた様子なんかは本当にそれなんですよね。嬉しかったら嬉しい気持ちのままに飛び込んじゃうのがかすみ。好き。

このかすみの言葉によって気づきを得たエマは、「同好会はいろんなアイドルがいられる場所」であるということをランジュに「ライブを通して」伝えるために、ユニット活動を提案することになるのです。


また、少し前のシーンに戻りますが、

ランジュ「私は自分の足で高みに登りたいの。ファンと一緒、なんて言ってる同好会に入ったら、パフォーマンスにも悪影響が出るわ。」
彼方「ランジュちゃん、そんなことないよ。

彼方のこの言葉、まるで「ランジュちゃん、絶対に本心ではそんなこと思ってないでしょ。バレバレだよ~。」とでも言いだけな、年下を諭す優しいお姉ちゃんオーラ全開の口調なのが好きです。1期の時から思っていることだけど、鬼頭明里さんの演技、ずば抜けて上手いよねって。

エマ「…。ランジュちゃんを見ていたら、本当のことを言ってないんじゃないかって思えたんだ。」
彼方「彼方ちゃんもそう思ったよ。

このように、やはりこの2人は気づいています。
残念ながら、愛する弟妹がいるお姉ちゃん達にはわかっちゃうんですよね。
こんな風に、相手に対する思いやりと観察眼に長けている子が昔から好き。


加えて、これは後日のお話となりますが、

エマ「ある人が、素敵なライブを見せてくれたから、私たちは、もっと成長することができました」
第8話「虹が始まる場所」より

この同好会にとっての「ユニット活動」は新しい一歩であり、それぞれの成長に繋がった。そのきっかけをくれたのはあなた(=ランジュ)なんだよとエマはスクールアイドルフェスティバルの一番最後のMCで話します。踏み出したその一歩には必ず意味がある、そんなテーマ性を感じます。

踏み出した (勇気の) 一歩が (力に) 変わるんだ
Future Parade·  虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

このパートを歌ってるの、実はエマランジュなんだよね。天才か???



そして第2話ではお茶目なエマちゃんもたくさん見ることができて可愛い。スクールアイドルフェスティバルで歌う順番を決める際に間を取るフリをしてさり気なく一番に歌おうとしたり、ランジュ尾行の際に「エモエモで尊みが深い」といった謎日本語を使ったり、スイーツビュッフェを大量に食べながら「アイスはすぐ溶けてなくなるから大丈夫だよ」といった謎理論を展開したり。こういった愛おしい日常シーンがあるからこそ、終わりが示唆されると寂しい気持ちが生まれてしまいますし、ずっとこのまま続いてほしいって思わされてしまうんですよね。

続く第3話では(番外編でも貼ったけど)お泊り会の際に幼い頃のかすみのフォトアルバムを見つけ、取り返そうとかすみに突撃されたのも難なくかわす様子が見られたり、璃奈の提案した「4人の気持ちを揃えようゲーム」で回りに合わせる気がなかったり。お台場の大盛りの牛丼屋さんっていったいどこにあるんでしょうか?検索しても吉○家しか出てこなかったが?聖地巡礼させてください。


2位:第3話「sing! song! smile!」より

引き続き…というわけではないのですが、2位は第3話からになります。

このシーンは、第2話からの流れでかすみ・璃奈・エマ・彼方の4人がユニットを組み、紆余曲折ありつつ、お互いがお互いを褒め合い、結果として今まで知らなかった新しい自分を見つけ出し、来たる合同ライブで見事なハーモニーを披露することができた、というところなのですが……

これ以上ないってくらいに嬉しそうに涙を流している子がいますね。

ミア「僕たちは出ないの?」
せつ菜「活動を始めた当初は、私たちもラブライブを目指していたんですが…
第11話「過去・未来・イマ」より
せつ菜「ランジュさんは良かったんですか?ラブライブ
「先ほど少し変な様子でしたので…もしかしたら、出たかったのでは、と」
第11話「過去・未来・イマ」より
せつ菜「正直、ユニットを組むというイメージはありませんでしたが、このアイディアなら」
第5話「開幕!ドリームランド↑↑(*'▽')」より

かつての同好会の解散騒動、そしてそれぞれがソロ活動を行うことになった彼女たち。選んだこの道に後悔はないにせよ、同好会の解散を一度引き起こしてしまったことに対して、せつ菜はどこか責任を感じ続けていたようです。それと同時に、自分たちが今後ユニットを組んでライブをするという選択肢は、もう無意識に頭から消していたのではないでしょうか。

せつ菜「4人が決めたことなら、私たちは応援するのみです!」

第3話の冒頭で、せつ菜はこのように言っています。この4人の中の3人である「かすみ」「エマ」「彼方」はいずれも旧同好会のメンバーです。せつ菜からすれば、自分のせいで「従来の道」(ラブライブ!を目指すような道)からは外れることになってしまったメンバーとも言えるかもしれません。

これは僕の妄想かもしれませんが、せつ菜はそんな彼女たちがユニットを組んで合同ライブに出てみよう、という挑戦が既に嬉しかったのかもしれません。過去の自分の行動になんか縛られないでほしい、自由にやってほしいという気持ちがあったのかもしれません。

みんなの色が混ざって 初めて描けた景色
Be yourself それぞれのオモイが 導いてくれた
ENJOY IT! · QU4RTZ

合同ライブで披露された彼女たちの奏でるハーモニーは、仮に最初から自分たちがユニットで活動をしていたら生まれていなかったことでしょう。ソロ活動で個人の色を磨き上げた彼女たちが混ざり合って生まれた景色。自分たちが選んだ道の先にこんな景色が見られる未来があるなんて、かつてのせつ菜は想像もしていなかったはずです。

どこに向かうか まだ分からないけど
面白そうな未来が待っている

笑い合える君がいれば嬉しい 今日もありがとう
NEO SKY, NEO MAP! · 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

そしてそんな彼女たちのパフォーマンスに背中を押された侑が作曲した楽曲が「NEO SKY, NEO MAP」となるわけです。一歩踏み出した道の先には、きっと面白い未来が待っているよって、みんなが教えてくれたから。

前述の第6話でせつ菜が一歩前へ踏み出せたのは、QU4RTZが新しい景色を見せてくれたこともきっかけの一つになっていたんじゃないかと思います。


他に第3話の道中で個人的に好きなシーンを幾つかピックアップします。

エマ「合同ライブまで1週間しかないのに~。これじゃ、ランジュちゃんどころか、ファンのみんなと盛り上がれるライブも出来ないよね。」
かすみ「はあぁ…やっぱり4人でやるなんて、無茶だったんですかねぇ…。」

璃奈「諦めるのは、まだ早い。あと1週間ある。1日1人ずつ、時間をかけて自分のやりたいことを発表し合うのは…どうかな?」
「そうすれば、お互いをもっと知ることもできると思う。」

今までソロ活動で各々が好き勝手にやっていた彼女たちですから、突然ユニットで活動しようとしても方向性すら定まりません。弱気になるエマとかすみに対し、璃奈が元気づけ、その上で今の状況を打開する案を出す姿はとても印象的です。

アニメ1期第6話で、いきなり週末にライブをやることになって、「今回は出来ないからやらないはナシ」だと宣言し、皆から励まされ、最終的に璃奈ちゃんボードを開発して自身がずっと抱えてきた困難を乗り越えた彼女が言うからこそ、「あと1週間ある」という言葉には説得力がマシマシです。


璃奈「いつもポカポカだけど、意外と芯は強い」
彼方「すっごくまっすぐだよね」
かすみ「とっても素敵だと思います!」

お泊り会の中で、メンバーそれぞれを褒め合い、今まで知らなかった自分自身を見つけるきっかけとなるシーン。上の引用は、エマのことを褒める3人からの言葉になります。かすみからの言葉がド直球すぎる。

エマは第2話で誰よりもランジュのことを気にしていて、そのたびににかすみに「どうして…」と言われ続けてきたわけですが、エマのランジュに対する気持ちの理由と芯の強さを存分に知った結果、最終的にはかすみ側が折れることになります。こういったまっすぐな強さを持つエマは、かすみが憧れる、とても素敵な先輩に映ったんじゃないかなと思います。


1位:第12話「エール!」より

「頑張れ~!スクールアイドルーー!!!」
遥「私たちは、一人じゃない…!
姫乃「私たちも応援していますから。いってらっしゃい!」

この場面では、まるで遥ちゃんがこのアニメの主人公であるかのような描写がなされています。

ラブライブに出場するために奮起する子も、同好会で自分の道を貫く子も、スクールアイドルを応援する側の子も、みんなが主人公で、等しく全員がそれぞれの輝きを持っているんだと訴えかけてくるような場面です。

ここまででも何度も書いたように、同好会に所属する彼女らは、従来のスクールアイドルの道からは外れた道を歩んでいます。でもだからって、それが偉いわけじゃない。それが正しい道だなんてこのアニメは主張していない。彼女たちはただ、自分のやりたい気持ちに従っただけ。

やりたいことは違っても、お互いの夢を尊重し合い、応援し合える関係。
「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のテーマの集大成と言っても過言ではないと思います。

第12話のタイトル「エール!」で示されているように、この回では応援がキーワードとなってきます。
ここまででも、応援をする側、される側の描写は幾つかありました。
例えば、前述した第4話の愛と美里の関係もそうですね。

せつ菜「今度は、私たちに、三船さんを応援させてほしいんです!」
せつ菜「私が、スクールアイドルと生徒会長を両立できたのは、同好会、生徒会、ファンのみんな、そして、三船さん、あなたがいたからです!」
歩夢「あなたが私たちにしてくれたように、私たちもあなたに何かをしたい!」
第7話「夢の記憶」より
薫子「私はあなたが応援してくれたから、幸せな高校生活がを送れたと思っている。それで今は教師になって、沢山の生徒を、あなたを、応援できる人になりたいと思っている」
第7話「夢の記憶」より

これらの言葉からわかるように、応援する存在とされる存在は、何もアイドルに限ったものではありません。
みんなが主人公であり、誰もが誰もを応援することができる。
アイドルはアイドルじゃなくてもいい。

彼方「大事なラブライブの予選でもセンターなんて、ほんと凄いよね~。配信楽しみだよ~!」
遥「うん。…だからこそ、人一倍頑張らなきゃ。私にセンターを託してくれた先輩たちや、応援してくれるファンのみんなのためにも、…いいパフォーマンスをしなきゃいけないんだ
彼方「遥ちゃん…」

この場面での遥の持つ緊張感には、ラブライブ!スーパースター!!を想起させるような、負けたくない、勝ち抜かなきゃいけないんだと燃える競技の世界を感じます。こっちはこっちで好きなんですよね。他アニメで言うと、”響け!ユーフォニアム”とか前々から大好物です。最近の展開追えてないけど…

彼方「一緒にいられたらいいのにって気持ち、彼方ちゃんにもわかるよ…」

かつて、一緒にスクールアイドルを頑張っていこうと思いを伝えあった彼方と遥ですが、彼女らの進む道は全く異なります。遥を応援することは、結果的に自分と遥の距離が離れてしまうことを意味するのかもしれません。

それでも、だからって遥ちゃんを応援しないなんて選択肢は、彼方にあるはずがありません。

彼方「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手の温もりは残るよ」

同好会メンバーの中で明確に芯を持ってこのアドバイスができるのは、間違いなく彼方しかいません。誰よりも溺愛している遥ちゃんの夢を、彼方は最初からずっと応援し続けていますから。

歩夢「私、年が明けたら、スクールアイドルは凄いって伝えるために、留学してくる!」「驚いた?侑ちゃんもどんどん進んでくれなきゃ、置いてっちゃうんだから。もし、失敗したら…励ましてね!私もそうするから!」

侑「うん。私も決めた!作曲コンクールに出場して、自分を試してみる!」

彼方からのアドバイスにより、歩夢と侑はそれぞれが別々の夢を追いかけることへの恐怖を払拭できたようです。1期1話からの2人の関係性を考えると、彼女たちも遂にここまで来たんだな…と感慨深くなります。
まさか、あそこまで侑ちゃんに依存していた歩夢から「置いてっちゃう」なんて言葉が飛び出してくるなんてね…。

そしてここからが、彼女たちの新しいスタートなのかもしれません。


まだ終わりません。

優勝:第11話「過去・未来・イマ」より

果林「…3年生の私たちは、最初にここからいなくなるんだな…って」
エマ「寂しくなっちゃったんだね。昨日までの時間が楽しすぎたから」
彼方「わかるよ。同じ気持ちだから」

この回の1つ前である第10話は、かすみ主導の元、3人の新しい仲間を交えた同好会13人が横浜や鎌倉で楽しく遊び、しずくのおうちにお泊りをする、メタ的に言ってしまえば「休憩回」でした。

しかしその中には、果林の持つ線香花火がすぐに消えてしまいそうになる描写がありました。線香花火はよく人生に例えられたりしますね。眩しいくらいに楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。

かすみ「部の申請はしません!私たちはこれからもずーっと、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!」

本当に、ずっーと続いたらいいのにね。こんな楽しい時間。

この回は、みんなが暖かそうな衣服を着ていたり、彼方が寒そうにしている描写だったりのせいで、季節がもう冬であることがかなり強調されていたように思います。3年生はもう卒業が近く、同好会の活動ができる時間は残り僅か。こんなに楽しい時間が終わってしまうのは、寂しいですよね。

果林が抱く寂しさは、アニメ2期がもうすぐ終わってしまうことに対して自分が抱いていた寂しさとどこか重なりました。まだまだ終わってほしくない。ずっとこの世界を見ていたい。

(この気持ちは2期13話までを見終えた上でも変わっていません。1期で溢れんばかりの応援を受けた侑ちゃんが2期で"応援する側"へと羽ばたいて、綺麗に終わったじゃんと言われれば、確かにそれはそうなんだけど。それでもキャラや作品に愛着が湧きすぎた結果、まだ終わらないでほしい、先が見たいと思っちゃうのは仕方ないことだって思います)

それに、終わってほしくないのは、アニメ2期に限った話ではありません

お台場のデックス東京ビーチにいけば、シーサイドデッキの階段に各キャラのフラッグ装飾がなされていて、入口にキャラの絵が飾られていて。コラボショップも運営されていて。その近くのゲーマーズに行けば、虹ヶ咲関連のグッズが沢山売られていて。

まもなく4日間にわたる5thライブが開催されて。それが終わってもその先に各ユニットの単独ライブが開催されることも既に決まっていて。
有明コラボホテルやお台場バスツアーやジョイポリスコラボのようなイベントも絶え間なく次々と開催されて。

この1年で、いつしかそんな日常が当たり前みたいになっていたけど、決してそれは当たり前のものなんかじゃなくて、いつかは全て終わってしまうものです。

僕が昨年8月に虹ヶ咲を知った頃には、もうお台場に大江戸温泉物語はありませんでした。行ったこと自体はあるのが救い。
今はもうビーナスフォートで美味しいパンケーキを食べることはできないし、お台場のシンボルだった観覧車に乗ることもできません。

この記事の前半でいきなりアニメの感想に入らず、この半年の思い出の振り返りみたいな文章を書いたのも、ここに繋がってきます。楽しかった気持ちが大きいだけに、いつか終わりが来ることを考えるのがとにかく怖い。


エマ「でもね、果林ちゃん。昨日や明日のことで悩んでたら、楽しいイマが過ぎちゃうよ?」 
彼方「そうだね。毎日イマを全力で楽しんでいけば、きっと寂しいだけじゃない未来が来てくれるよ」 
果林「そうかもね。私、スクールアイドル同好会が好きよ。1人で歌うのも、誰かと歌うのも、みんなで歌うのも、全部好き

……。

果林に対してエマと彼方が放った言葉は、あたかもそんな僕の気持ちを全て見透かされていたかのような言葉でした。

もっと早く始めていればという過去への後悔よりも、終わっちゃった後の喪失感がどうとかを考えるよりも、とにかく今この瞬間を全力で楽しもうね

このコンテンツの最推しに、正面からぶん殴られたような気持ちです。
惚れなおしちゃう。
彼女の言葉は、自分の中で座右の銘にしていきたいものばかりです。

しかしエマと彼方だって果林と同学年、もうすぐ卒業です。どう考えたって寂しくないはずがないのに、そんな様子を曝け出さずに温かく包み込むことのできる強さ。やっぱりお姉ちゃんって強い存在だよね。

<彼方>誰かがいつも側で 笑わせてくれる事って
<果林>こんなにもかけがえないんだって 教えてくれた
<エマ>眩しい毎日だから 不安になるけれど
<3年生>それ以上に幸せなんだ 泣けちゃうね!
Hurray Hurray -虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

アニメ1期BD最終巻の購入特典CDに収録されているこの楽曲。
3年生がこのパート歌ってるの、2期を見終えてから改めて見ると、ね…。
それに加えて2番には「いつかは別々の道 進んでいくのかな?」なんて歌詞もあります。やめてくれよ…。
何かの間違いで劇場版で卒業編なんて上映されたら、絶対1人でしか見に行けないです。
4 SEASONSなんかもそうだけど、この手の歌詞に弱すぎる。


5thライブ、とても楽しみです。楽しもうなんて思う必要もなく、行けば楽しいことはもうわかっています。
こんな長い記事を書いておいて言うのもアレですが、堅苦しいことは考えず、出てきたものをそのままに楽しみたいな、と思います。

果林「今、この瞬間を大切に
第13話「響け!ときめき--。」より




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