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必要以上に恐れないで!子宮頸がん用精密検査実録@視覚障害者の場合

こんにちは。弱視難聴の奈良里紗です。

皆さんは子宮頸がんの定期健診をうけていますか?

私のまわりでは、定期的に検診を受けている人もいれば、
不妊治療をきっかけに子宮頸がんの検診を受けたという人、
検査がこわくて、いかなきゃいけないとはわかっているけどいっていない人、
いくらかかるのかわからないし、検査にお金かけてられないからと言っていない人など実に様々。

でも、この病気、女性なら誰でもかかるリスクがあって、早期発見・早期治療でなおる、そんなに怖くない病気なのに、毎年のように若い女性が命を落としている病気でもあるんです。

目の病気も、もっと早くに治療していれば失明することはなかっただろうにというケースと出会うたびに、早期発見の検診の重要性を感じている一人でもあります。

とはいえ、検査ってなんだか怖いですよね。

特に、婦人科の検査ってできることなら受けたくないもの。
採血とかなら気軽にできるけど、婦人科の検査はちょっと・・・という方も多いのではないでしょうか。

わかります、その気持ち。

今回、私は子宮頸がんの検査を受けて、用精密検査となりました。
実は、こうなったのは2回目です。

用精密検査とか言われると、もう自分は死ぬんじゃないか!とすぐに考えが大きく飛躍しちゃうのですが。

精密検査はどんなふうに行うのか、私が受けた医師からの説明はこんなかんじです。

「細胞をいくつかとって、その細胞の中に悪性のものがまざっていないかみてみましょう。細胞はホチキスみたいなものでとります。痛みは一瞬で、それよりも出血をすることが多いです。場合によっては、少しぬう必要もあるかもしれません。」

もうこの説明を聞いただけで、
「むりーむりむりむりー」
と頭の中で拒否。

さっきまで、検診が大事だとかいっていた人はどこへいった?というぐらい、
やっぱ、やりたくなーい!と心の中で叫んでいました。

とはいえ、ここでやらずに、早期発見が遅れてあとで後悔するのは自分。
一瞬の痛みと、ながい苦しみや絶望をてんびんにかければ、もうやるっきゃないわけです。

逃げられないように検査日の予約をとります。

検査日までに気を付けていたことは、2つ。
・むやみやたらにインターネットで検査に関する情報を検索しないこと。
・不安な気持ちは、周囲の人に話してすっきる、ためこまないこと。

そして、当日。

これが終わったら、好きな小説を1本読む!と心に決めて病院へ。

病院では、内診台にすぐに案内されました。

スカートからストッキングから下着からいろいろとぬいで、内診台へ。

内診台にはあらかじめシートが設置されていて、出血をしたときのための準備がされていて、ますます緊張感が高まっていきます。

実際には、消毒をしたり、何かで細胞をとったり、いろいろとしているのでしょうが、内診台は基本的にカーテンで前がみえないようになっているので、お医者さんが何をしているのか見ることはできません。

一瞬感じるといういたみも、実は感じずに、「痛い」という場面はほとんどありませんでした。

私が一番つらかったことは、なんと、内診台にのっていること。

手際もよく5分とかそのぐらいの時間だったんじゃないかと思うのですが、両足を開いた状態の体制での5分間で、いつの間にか両方の足ががくがくしはじめてきました。

看護師さんが
「奈良さん、大丈夫ですか?」
と声をかけてくれるのですが、
「大丈夫です!」
としかいいようがなく。苦笑

その後、膣内にガーゼを挿入し、別室で10分程度たってからもう一度、内診台へ。

入っていたガーゼをひきぬき、消毒をして、タンポンをいれて終了。

もっと、痛い!と思っていたこともあり、想像以上につらくない検査でした。

看護師さんは私が弱視(ロービジョン)で見えにくいことをわかってくれているようで、タンポンをいれたあとに、
「奈良さん、ちょっと、手をいいですか?ここにひもがでているから、に時間ぐらいたったらこれを引き抜いてくださいね。お手洗いとかにはいってもらって大丈夫ですよ。出血以外にも、消毒液とかも混ざって、紫っぽい色のものがでてくるかもしれないけど、大丈夫だからね」

これは、視覚障害のある私にとっては、かゆいところに手が届くサポートで、すばらしいとかんじました。

見える人であれば、お手洗いにいけば、タンポンのひもが見えるので、
「これをひっぱればいいんだな」
とわかりますが、視覚障害のある人はそれがわかりません。

私は生理のときにタンポンをつかっているのでわかりますが、もし、普段、タンポンを使ったことがない視覚障害のある患者さんだったらこういう声かけがないと、困ってしまうと思うのです。

さらに、素敵な対応は続きます。

「奈良さん、お薬が2種類でています。形が違うものが2種類になっているからわかるかな?」
と薬をさわらせてくれます。

「9回分でています。毎食後、それぞれ1つずつ飲んでくださいね。9粒入ったシートと、こっちのシートは8個と1個にわかれているからね」
と教えてくれました。

そのときのお薬がこの写真です。


薬の写真

特に、8個と1個にわかれている薬があるということを教えてもらえたことはとてもよかったなと感じています。1個しかない薬を見落としてしまったり、どこかでなくしてしまったりする心配がないからです。

私は最初にこの1粒だけになっているものを飲みました。

ちなみに、お医者さんは私が視覚障害ということをあまり理解していないのか、いつもカレンダーを指さして、
「次はここらへんにきてね」
というので、私は
「何日ですか?」
と聞き返しています。

私はドクターの役割は治療だと思っているので、そこまで気の利いた細やかな対応は必要ないと感じています。

逆に、看護師さんがきちんとフォローしてくださるのでこの病院のスタッフのあうんの呼吸は素晴らしいなぁと感じています。

細胞をきりとるとか、出血するとか、ぬうかもしれないとかいわれてびびりまくっていましたが、想像していたよりも痛みも出血もなく、腹部に感じる違和感もありません。

もちろん、これは個人差もあるでしょうから一概にはいえませんが、用精密検査といわれて、びびってしまった人がきっと私以外にもいるだろうなぁと思って体験談を書いてみました。

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ここからは記事をご購入くださった方むけのおまけです。
今回は病院選びについて私が考えていることをテーマに書いてみようと思います。

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