会議中にスマートフォンを使うのは不適切
スマートフォンやタブレット端末は視覚障害のある私にとって日常的にかなり頻繁に使用す視覚補助具の1つになっている。
ところが、この事実を知っている障害のない人は少ない。
このことを視覚障害当事者はきちんと理解をして、必要に応じて周囲の人に理解を求める必要がある。
なぜなら、南カルフォルニア大学が行った研究調査によれば、会議中にスマートフォンを利用する事は不適切と考えている人が多く、それによって周囲の同僚や上司をいらだたせている可能性があると指摘されている。
これはもちろん、障害のない人たちのお話。
障害のない人たちが会議中にスマートフォンを見る行為は、会議よりもそちらの情報の方が重要であると言うメッセージになりかねないと言う。
しかし、私たちは会議に参加するために必要な情報を得るためにスマートフォンやタブレット端末を利用している。このことをきちんと周囲の人に伝えなければ、
いらぬ誤解を招く可能性がある。
中途視覚障害者であればこのような感覚は、健常者であった時代に培っているため、おおよそ予想がつくのだが、先天的に視覚障害のある人の場合はそのような周囲の反応、態度を教育の現場できちんと教えていく必要がある。
例えば、私であれば、
私は目が見えにくいので、会議中にスマートフォンやタブレットを拡大鏡の代わりに使用します。そのことをご理解いただき、会議中の使用を許可していただけるとありがたいです。
などと伝えるようにする。
全盲の人に比べて弱視の人はこのような場面でよく誤解をされ、自らの評価を下げてしまうことがあるので要注意。