障害児の人権を守る教育システムがまだ不足しているのかも
目の前にいる子供がたまたま出会った担任の資質、能力のせいで不利益を被る現実。
本人も保護者もどこへ訴えても解決できない現実。
一緒に悩んで考えて、歯がゆくて仕方ない。悔しくて仕方ない。きっと、適切な教育を受けることができればこの子だってもっともっと伸びるし成長できるのに。
そんなことを思う時、わが国における特別支援教育はまだまだ発展途上であると感じる。では、どうしたら良いのか?
イギリスではOfSTEDと言う学校評価制度がある。第三者が学校に訪問し、教員ではなく本人、及び保護者に支援がきちんと提供されているのかヒアリングが行われる。このヒアリング、行うだけではなく、その後、その状況が改善されているか継続的にチェックする機能も備わっている。
本来、支援は本人及び保護者のニーズに基づいて組み立てられるべきであると考える。ところが、わが国では長い間専門家主導による教育が行われてきた。本人や保護者に将来を見据えた今必要な教育は何かなどわかるわけがない、だから、私たち専門家が支援の内容を組み立てるのだと。
確かに、本人や保護者はその道の専門家ではないため、ときには非現実的なニーズを持っている場合もある。だが、それも含めて本人及び保護者ときちんと話し合いを積み重ね、コンセンサスをとっていくことがこれからの特別支援教育には求められていると思う。
どのようにしたら教員にとっても働きやすく、やりがいを持って教育に携わることができる環境を整備できるのかと言う視点とどのようにしたら本人と保護者を中心軸にした支援がきちんと提供されるようになるのかと言う視点、両方の視点を持ちながら自分にできる事は何なのか模索したいと思った。本日も素晴らしい出会いに感謝。