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分離教育は差別なのか?

「同じ場で学ぶことこそがインクルーシブ教育」
というのであれば、障害のある子どもたちが学ぶ環境整備が喫緊の課題といえるだろう。

拙著「ごめんね」から「ありがとう」へ-地域で学ぶ盲児の物語-
をぜひ読んでいただき、

「真のインクルーシブ教育とは何なのか」

を一緒に考えていただきたい。

障害のある子どもの母親が頑張る!

それは美談として語られる。

確かに、この物語の主人公であるお母さんはとてもパワフルだ。

実際に、彼女のように地域で学ぶという選択肢を選ぶ親子は愛知県では続いていない。

なぜか。

それはあまりにも母親への負担が大きすぎるからなのではないだろうか。

この物語のお母さんのように育児できる!と感じる母親はそう多くはないと思う。

私自身、子育てだけに自分の人生をささげるような時間の使い方は難しいと感じる。

私はインクルーシブ教育、つまり、全ての障害児が地域で学ぶ社会を創りたいのであれば、かなりおおがかりな社会制度の改革をしなければ難しいと思う。

単純に、障害のある子どもを地域の学校に放り投げる、これは障害のある子どもにとっても障害のない子どもにとっても、よい環境とはいえないだろう。

愛知県で、その後、地域で学ぶ盲児が続かない理由が雄弁に分離教育の必要性を語っているように思う。

全ての子どもたちの学びの権利を保障する教育制度を実現するために、議論を深めることが求められる。

拙著のリンクは下記の通り。
kindle読み放題対象作品のため、気軽にダウンロードしていただきたい。


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