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もしもの備え@視覚障害者
楽しく、カジュアルに、弱視難聴の日々を発信しております奈良里紗です。
最近、息子と一緒に日本沈没のアニメをみて、改めて、自然災害の怖さ、備えることの大切さを感じたところです。
視覚障害界隈では非常持ち出し袋の中に、
・私は視覚障害者ですゼッケン
・おりたたみの白杖
・ルーペや単眼鏡
・ソーラーパネル式モバイルバッテリー
・家族写真
・点字器と点字用紙
・音声時計
・紙おむつ
・生理用品
等を入れている人がいます。
紙おむつは、ちょっと、切ないエピソードが。
視覚障害がある私たちは、一般の避難所で生活するのはかなり大変。
周囲の人も余裕がないですから、なかなか助を求めにくい雰囲気があるんだとか。
体育館の中にはところせましと人が休んでいたりしますから、誰かのサポートがないとトイレにいくことすらできない。
結果、紙おむつをはいてしのぐしかないのだそう。
これを聞いたときには、衝撃を受けました。そして、実際に紙おむつをはいて、トイレができるのか試してみましたが、いざというところまでおいつめられないとできないと感じました。
避難所の中では白杖をつくこともできないことから、
「私は視覚障害者です」と書かれたゼッケンをきることも。
平時の際は、スキーをするときなんかにつけるのですが、有事の際にはこれがないと見た目で障害者であることがわからず、取り残されてしまうことも。
東日本大震災では、健常者に対して障害者の死亡率は2倍と推計されています。そのぐらい有事の際にもろに影響を受けやすい弱者であることを、自覚し、今できる精一杯の備えをすることが大切と思っています。
これはよく言われていることではありますが、一番大切な防災対策はご近所付き合い。
いざとなったときに、もし、皆さんの周囲に障害のある人や高齢者が住んでいるお宅があって、避難する直前に少しでもそのお宅を訪問する余力があれば、気にしてあげてほしいなと思います。
もちろん、「困ったときはお互い様」ですから、視覚障害のある私も、自分にできること、例えば、でかい声で叫ぶとか、何かを運ぶとか、もちあげるとか、とにかくできることは全力でやる!
いざというときをイメージしておくこと、そして、易しい助け合いの輪を広げておくこと、それが最大の備えなのかもしれません。