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感覚障害教育に携わるには3年以内に資格取得が必須@イギリスの特別支援教育

こんにちは。
現在、イギリスのバーミンガム大学に国際客員研究員として、イギリスの特別支援教育に関する研究をしております奈良里紗です。

私自身、弱視難聴の障害当事者でもあります。

さて、日本では軽視されている傾向にある視覚障害教育や聴覚障害教育。
資格と聴覚はともに、感覚障害として、障害されている部分は異なるものの、様々な点で共通点が多くあります。

視覚障害であれば、点字。
聴覚障害であれば、手話というのが多くの人が身近にイメージしやすいものではないでしょうか。

さて、こうした点字や手話のスキル1つとっても、それらの習得には時間がかかります。
教員はそれをさらにこどもたちに教える必要があるわけですから、高い専門性が必要になるであろうことはいわずもがな。

ところが、日本では教員には等しく人事異動があり、必ずしも点字や手話ができる教員が盲学校やろう学校で勤務しているわけではない実態があります。

私自身、盲学校の教員になりたいと思っていましたが、教員には人事異動があり、必ずしも希望通りの人事異動がされるわけではないと聞いて、教員になることをやめました。

イギリスやアメリカでは、視覚障害教育を専門とする教師に人事異動はありません。人事異動がないからいいとか、あるから悪いとか、そういう議論ではなく、日本は教員に人事異動があるからこそのよさもあるという前提で考えていきたいと私は思っています。人事異動がないことのデメリットも多かれ少なかれあるわけですから。

イギリスでは、視覚障害教育に携わる教員には、3年以内に視覚障害教育の専門視覚を取得することが義務付けられていると資料には記されていました。
アメリカのワシントン州立盲学校を視察したときにも、やはり、盲学校で勤務しはじめて1年以内に盲学校がん止める資格を取得しなければ、雇用は継続されないと話していました。

日本でも、さかんに各地で認定講習が行われています。それを受けることで、視覚障害教育分野の教員免許を認定しています。

注目すべきはその内容。

イギリスで求めている3年以内の資格取得というのは、日本の認定講習で行う内容よりはるかに多く長期的なものになります。

そこらへんの具体的な内容については、また、次回、ご紹介したいと思います。

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*この記事は、視覚障害のある私が画面をほとんどみずに打ち込んでいます。誤字脱字、タイプミスなどあるかと思いますがご容赦ください。書いた記事は音声読み上げで聞き直してからアップしていますが、ところどころ間違いがあります。ただ、現在、イギリスにいてパソコン環境がよくないため、自分の中でのできる精一杯で書いております。ご理解をいただけると嬉しいです。
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