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毎日が宝物 奈良が見せてくれる風景
奈良はいつも素晴らしいのですけど、やはり朝の空気の良さは格別ではないかなと思っています。
奈良は自然が多いので、緑が続くところを歩くと、それだけで空気が清涼な気がしますし、その向こうに見える東大寺大仏殿や、二月堂・三月堂といった諸堂は、目にうるわしい古い建物です。
奈良も都市ですので、街なかに出るとけばけばしい広告や、頭に響くような雑音だってあります。
でもひとたび古代寺院ゾーンへ行くと、目や耳や脳みそに杭を打つようなものはひとつもありません。
観光客のかたもまだいない早朝、それもド早朝にそういうところへ行くと、平城京の時代から続いている景色をひとりひたれる贅沢さを満喫できます。
奈良といえば鹿ですので、こういうところを歩くと必ず鹿さんがいます。
鹿は野生動物ですので、彼らの生活リズムがあるわけですが、暑い時期などはお堂の庇の下や、冷たそうな土間に座っていて彼らなりに奈良を満喫しているように見えます。
子供の頃読んだ童話で、森の中を歩いているとリスやウサギやクマが出てきて…という物語があり、憧れたものでした。
森の中には豊かな植生…ブナの林や、クスノキやそこに集う鳥たち。木の実や可愛い花や美しい水があって…という描写があり、それはどこか外国にいけばある風景なんだろうなと思ったのです。
でも今よく考えてみると、これは奈良にもある風景ではないでしょうか?
森があって木々があって、美しい水があって石畳が並び、姿は見えないけれどキツツキがくちばしをつつく音が響き、鳥の声が聞こえます。
そして目の前で鹿が歩き、休んでいる。
子供の頃憧れた美しい「森の風景」は奈良にあったのです。
日常が宝物であるということが、誇張でない場所。それが奈良です。
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奈良のお寺の中で秘仏と呼ばれる方がいます。
その中で私がもっとも美しいと思う方、興福寺 南円堂の不空羂索観音さま!
この方について、南円堂について語るzoomイベントをやります。
【日時】2024年10月4日(金)20時~21時
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半年間見られるアーカイブつきです!
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