蛇行剣見てきた!
奈良市にある富雄丸山古墳という所で、史上最長の長さを誇る「蛇行剣」が発見されました。
クリーニングと保存のための処置が施され、一般公開されたので見てきました。
私が疑問だったのは、2メートルを越える剣なんて、ほんとに作られたのか?ということでした。
ほんとか?って言われても出てきたのだからほんとなのよ…ということろですが、それってほんとに剣なの? 別のものじゃないの?とずっと疑ってました。
いくら儀式用だろうっていったって、2メートル越える剣って、どうやって扱うのよ…
『北斗の拳』にフドウという身長2メートル25センチのキャラが出てくるんですけど、フドウの剣だっていうのならわかる!それでもフドウの身長より高いのですよ…
そう思って実物を見てみたのですけど、形を見て「剣以外考えにくいなあ…」という形でした。
剣の柄があって、鞘口がある。そして鞘もあるのです。
つまり、剣が鞘に入った状態で出土しているのです。
残念ながら鞘は木製だったので、分解されてほぼなくなってしまっているのですけど、鞘尻と石づきが残されていました。
石づきとは、鞘尻からのびた突起のようなもので、剣を立てたときに地面にあたる場所です。
鞘尻じたいを保護するためのものです。
刃の部分がむき出しで残っているのなら、鋼を使った長いなにか、な可能性もあるのでしょうけど、鞘もあるなら剣しかなさそうです。
ここでまた新しい疑問が生まれるのですけど、鞘尻に石づきがついているのなら、この剣は立てていた可能性があるのです。
まるでお坊さんが錫杖を持って立つように、この剣を持って誰かが立っていた…(かもしれない)
当時の人々の身長は、この剣よりも低かったでしょうから、まさに何かのシンボルか…神をそこに降ろすための道具か…それが剣であった。しかもクネクネしている蛇行剣。
4世紀の日本の様子を掻き立ててくれるすごいものが出たものです。