斑鳩エリアとは・・・
聖徳太子様の聖地 斑鳩
聖徳太子様ゆかりの場所として、斑鳩というエリアがあります。
先日東京で行ったイベントで「斑鳩というのはどのあたりを指すのか」というご質問をいただいて、なるほど、たしかに関西以外の方にとって「斑鳩」という駅があるわけでもなく、わかりにくいのだと気づきました。
斑鳩というエリアは具体的には斑鳩町とイコールだと思うのですが、外の人にどこからどこまで、と言うのは難しいかもしれません。ざっくり法隆寺、法起寺、法輪寺とかつて中宮寺があってその跡地が史跡になっている公園あたりだと思っていいと思います。
法隆寺は元々斑鳩寺と言い、地名から名付けられたといいます。
イカルという鳥が多くいたから、とも言いグレーと黒の混じった鳥が今も生息しています。この鳥さんが古代のイカルと同一がどうかはわかりませんが・・・。
聖徳太子様は飛鳥時代、推古天皇の摂政として政治に関わった、と日本書紀にあります。
その際、自分の住む宮殿を斑鳩エリアに作りました。
この時、住んでいた場所(宮)が現在の法隆寺・夢殿あたりだと言い、寺がすぐそばに埋まっている若草伽藍と呼ばれている所あたりと言われています。
昔は宮と寺をセットで建てていたのです。
この寺が斑鳩寺であり、全焼してしまったので新しく作り直したのが現在の法隆寺です。
法隆寺から20分ほど歩くと、法輪寺や法起寺などがありまして、このあたりに聖徳太子様の一族が住んでいたといいます。
法輪寺 法起寺 史跡中宮寺跡
法輪寺は聖徳太子様がご病気になったあと、その病回復を願って息子の山背大兄皇子が建立した伝承がある場所。
法起寺は、元々「岡本の宮」という聖徳太子様の宮殿だったのを、山背大兄
皇子が寺に改装したというもの。
現在法隆寺 夢殿のそばにある中宮寺は、元々このあたりにあり、法隆寺と対をなす尼寺だったようです。聖徳太子様のお母様が関わっているという伝承もあります。
このあたりをすべて散策するには、ますタクシーで「史跡中宮寺跡」まで行っていただき、そのあと徒歩で回るのがおすすめです。
11月頃には史跡中宮寺跡はコスモスも見頃。
かつての寺の跡がわかりやすく残っています。
ここから古寺三塔が同時に見渡せるスポットがあるので、おすすめ。
法隆寺・法起寺・法輪寺の塔をご覧になって下さい。
少し歩けば、法輪寺・法起寺をお参りできます。
そこからさらに法隆寺まで歩けます。夢殿あたりにつながっているので、そこから見学を始めて、法隆寺の中心地へ向かえます。
法隆寺の見学の後は、もよりのバス停からJR法隆寺駅までバスが出てます。
一日かけてゆっくり歩けば、ちょっと疲れますけどハイキング+古社寺見学、時期がよければ秘仏拝観やコスモスも楽しめるかも。
秋におすすめの行程です。
私も2023年11月4日(土)にツアーを企画してますので、よかったらぜひ!
ガイド投稿 | ただうち香織の奈良ガイド (uruwashinara.com)
詳細は2023年9月頭に出ます!
巻頭イラストhももろさんのものをお借りしました。ありがとうございました。