四天王寺は黄泉がえりの寺
大阪、四天王寺。
実は奈良と大阪、たくさんの関わりがあります!
四天王寺は聖徳太子様創建のお寺。
聖徳太子様といえば、奈良を代表する偉人ではないでしょうか。
こちらの金堂には、かつては聖徳太子様がお作りになった四天王が中央に鎮座していたようです。四天王が中心にいらっしゃる、とは不思議な気もしますが、お寺の名前がそのままずばり四天王ですし、四天王に祈りを捧げる場所でした。
四天王寺は、塔や金堂、そして講堂などが南北に一直線に並んだ伽藍配置です。
これとはまた別に、東西のラインもあります。
それは中世以降さかんになった、極楽浄土への憧れのきもちが原点になっています。
四天王寺の入口には大きな石の鳥居があります。これは鎌倉時代の僧侶、忍性さんによって造られたものです。
忍性さんも奈良出身なんですよ!
お彼岸がくると、その際にここから沈む夕日を拝む「日想観」というものがあります。
かつてもっと海が近かった時代、海に沈みゆく夕日の先に極楽浄土があると考えられていました。
現在はビルが立ち並び車がビュンビュン通ってますが、今でも鮮やかに夕日が落ちていきます。
かつての伽藍の中心は塔であり、釈迦の遺骨とされる仏舎利が最も尊いものとして中心に置かれていました。
その仏舎利を中心とする南北のラインと、あらたに極楽浄土へ続く場所として東西が尊ばれたライン。
四天王寺はこのふたつの線に注目してめぐるととてもおもしろいのです。
そしてこの東西のラインの果て生まれてきたのが「黄泉がえり」
日曜日のツアーでは、四天王寺の「黄泉がえり」についてお話します。
【街歩き】2023年10月22日(日)10時~13時頃
¥4000
発見!四天王寺 聖徳太子様の御縁日にいく~黄泉がえりのヒミツ~ | ただうち香織の奈良ガイド (uruwashinara.com)