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『1ヶ月書くチャレンジ』DAY5 | 子供時代の振り返りは恥の塊との再会だったけれど。
子供時代はいつまでだったのかな。中1くらい?高校生になってもまだどこかは子供だったかもしれない。なんなら大学時代も子供な部分はあって結局今でも子供な部分はありつつ年だけ重ねてるような気がする。
あえて中学時代までを「子供」に設定して自分のことを振り返ると。。。
あんまり振り返りたくない。
私は私の子供時代が好きじゃない。思い出すのは恥ずかしかったこと、悲しかったことばかり。
本当に楽しかったのかな、とさえ思う。
その時楽しいと思ってたなら楽しい思い出もひねりだせそうだけどうーん。
私は怒られたり注意されるのが苦手で恥ずかしいと思う子供だった。
両親に怒られるのがとても嫌いで、「おこられちゃった~あはは」みたいな感じでかわすことが出来ず、怒られないように行動する子供だったと思う。
それでも怒られるし、知らない人からもなんかしら注意されると体全体が熱くなって涙が出てきてしまっていた。
それで自分を守るために小嘘をついたりごまかしを覚えてしまったのかもしれない。素直じゃない子供だな。
両親や祖父母に悩みを聞いてもらう、ということもほとんどしない子供だったと思う。仲間外れにされたり、嫌なことがあって学校をずる休みしても根掘り葉掘り聞かれることもなかったので言わなかった。そういう自分が恥ずかしい、とかではなくてなんかしらでそういう悩みから逃げる手段があったから両親に相談まではいかなかったのだろう。
でも目の前の好きなものには夢中になれる体質で、ずっと絵をかいたり漫画を読んだりして好きなことをしていた。笑いあえる友達もいたと思う。
中学時代までの女子の関係はなかなかハードで、昨日まで一緒に遊んでいたのに次の日になったらリーダー格の子から仲間外れにされている子がいたり、絶対グループ主義の子たちから遊びに誘われず孤立。。。なんてことは日常茶飯事。仲がいいと思っていたから「学校の前で待ち合わせね」なんて約束を鵜吞みにしいきなり反故された時(その後話しかけられることがなくなった)もあったし「誕生日会誘ってないけど」と冷たく言われたこともある。とっても悲しかったけど他にも遊ぶ友達がいたから深刻に悩まず済んだのかもしれない。
とは言え私は「人の気持ちを考えない、相手が何を考えているのか知ろうとしない」子供だったので、仲間外れや約束を破られたりしても仕方のなかった子供だったのかもしれない。こう言ったら相手にどう思われるか、とかの発想がなかったと思う。それとも子供ってみんなそんなもの?
なので子供時代について誰かと話すときは「音楽」「流行っていたもの」「教科書」などモノを軸に話すことが多い。自分がどんな子供だったかはあまり話したくない。恥ずかしいし思い出したくない。小中学生の頃の同級生とはあまり会いたくないし連絡もとっていない。
だけどこんな私にすーっときれいに落とし込まれた文章があるのでそれを紹介したい。
この小説の登場人物に、自分的には「恥ずかしいこと」が起こったせいで学校にいかなくなった小学生の男の子がいる。男の子は主人公の田舎住まいの若夫婦の奥さんに「恥ずかしいこと」が起きたことがあるか聞く。奥さんは「いっぱいあんで」となかなかなエピソードを男の子に披露していくと男の子は「胸が苦しい」と感想を述べるのだけれど奥さんは
「あんな、そういう恥ずかしいことも、ムコさんが結婚しようって、コーヒー豆をごりごり削る音で、ああすっかり収まったなぁと思ってん。」
「でもすごいこと言うたらな、そうゆう恥ずかしいこともな、ぜんぶ、今この場所、コーヒー豆とムコさんの声に、向かってたんやって思ってん。ああー、やっと着いたーゆうか、な。」
私が子供だった時の恥ずかしさや悲しかったこと、好きなことや自分の未熟すぎる性格もこの本を読むまでは恥の塊みたいなものだったけれど、
私も夫さんや娘に会うためにはこんな子供時代でも必要不可欠だったのかもしれない。と思えるようになった。
恥の塊から空気になってスーッと取り込めた感じ。
文章にして自分がどういう子供だったか振り返るとろくなもんじゃなかったけれど、それでも落ち着く場所はある。よかったよかった。
書籍『書く習慣』の「1ヶ月書くチャレンジ」を実践中。
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