社外役員の兼職
本日の日経トップは、社外役員の兼職が増えていているというニュースだ。特に女性役員の兼職が多いとする。女性役員候補の供給も少ないが、企業側の需要が高まっていることが原因だろう。
兼職が多いと、一部の議決権行使助言会社や機関投資家は選任に反対する。1社にかける時間が少なくなってしまうからだ。兼職社数にも限界があるとすると、たくさんオファーがある女性役員候補はその中から就任先を絞らなくてはならない。こうして報酬も必然的にあがるだろう。女性だけ差別的に上げるわけにもいかないから、男性社外役員の報酬もあがるだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉