オンライン株主総会

　６月下旬の株主総会のハイシーズンを迎えて、株主総会関連の記事が増えている。今年の総会には、完全オンライン総会（オンラインだけの総会、実会場は用意しない）を可能にする立法は間に合わなかったようだ。しかし、武田薬品やZホールディングなど、それを可能とする各企業の定款変更準備は進んでいるようだ（６月１日日経）。
　完全オンライン総会はまだ運営上の課題はある。しかし、少なくとも傍聴型（オンライン参加株主は議決権の行使はできない）を導入することは、必須アイテムになるのではないか。これにより、地方在住個人株主などが、簡便に株主総会に参加できるようになる。

鳥飼総合法律事務所　弁護士　奈良正哉