下岡仁美選手の移籍加入
おそらく1番多く疑問に思うこと
なぜ?競歩の選手を勧誘
実は、NARA-X創設の段階から、「マラソンと競歩はセット」表裏一体と創設者の伊藤宇三美さんなどが言われていた。
奈良マラソンの関係で、女子マラソン。
当時の県内競歩選手を受け入れる先として競歩。
実は、NARA-Xは、この2つの思惑からスタートしている。
何度か競歩の選手の勧誘をしていたが、なかなか「縁」「運」「タイミング」が揃わず、競歩ができていなかったというのが現状です。
私が引き継いでからも、お声がけした選手はいましたが、私自身が競歩のことをあまりわかっておらず、積極的な勧誘を2021年を境にやめていた。
機会があれば、練習環境もほぼ同じである競歩の選手は、ありだと思っていました。
なぜ、このタイミングで?
選手の勧誘にあたっては先にも述べたとおり、「縁」「運」「タイミング」が揃わないと無理な話。
偶然、全てが揃ったのが今でした。
アプローチ
私は2018年3月末まで同志社大学の長距離コーチをしていた。退任後に入部してきたのが下岡選手。全く面識はなかった。
OB会報などで、名前を見る程度で、それ以上でもそれ以下でもない感じでした。
昨年の会報で、下岡選手が日本インカレを制覇した記事を見た。そこから少し興味を持ちましたが、日本一がこのタイミングで来るわけがないという理由で、スルーしました。
その後、全日本競歩優勝など、ニュースは見ていたものの、そこまででした。
今年6月に行われた関西実業団選手権最終日。
一期生の大井選手の引退レース。
実は、その一つ前のレースで下岡選手が出ていた。
初めて、その時に生でレースを観た。
「あっ」何か惹かれるものがあった。
でも、まだこの時点では、アクションは起こしていない。
この頃、OB会の件で、同志社OGの方とお話をしていて、偶然、下岡選手の話になり、うちでよければ、お話しできたのに。。。と冗談ながらに話していました。が、声をかけることになりました。
SNS通してアプローチし、オンラインで面談しました。
何度かオンライン面談を繰り返しながら、最初の段階から、興味持っていただき、移籍の話が進みました。
まさか、奈良に来てくれるとは、思ってませんでした。
感謝です。
いろんな縁が繋いだ 新しい縁
競歩との縁
最初に少し触れましたが、NARA-X設立の際に、ある女子の競歩選手との出会いがあります。
当時、高校2年生?だったでしょうか?
その高校の監督が、「大歳君、この子、めちゃくちゃいいだろう!」って練習を見せてくれて紹介してくれました。
それまで、全く競歩を見たことがなかったので、正直なところ、わかりませんでした。
その監督は、NARA-Xの創設者の1人なのですが、こういった選手を奈良で活動できる受け皿を作らないといけない。という話をされていて、それに共感した伊藤宇三美さんが、マラソンと競歩はセットで!という方針になった。
同志社繋がりの縁
NARA-Xの現場の根幹は、今年6月に卒部した大井選手と私の同志社コンビ。
同志社大陸上部で学んだことを、自主性を重んじ、自分で考えて行動する 雰囲気で運営している。
いわば、大井選手が残してくれたチームの雰囲気が、今回の移籍の決め手になったと言っても過言ではない。
そして、大井選手の引退レースの一つ前のレースで下岡選手が出ていて、偶然、そのレースを見れたから、今回のアプローチに繋がった。
大井の引退レースがなければ、見ることも声をかけることもなかった。
先に述べた、最初に見た女子競歩選手との出会いも含めて
一つでも、ピースが欠けていたらなかった縁。
新しい挑戦
何はともあれ、新しい挑戦には違いない。
下岡選手が挑戦していく「35km競歩」は、いわゆる「マラソン競歩」
NARA-Xは、マラソンで培ってきた経験や技術は、必ず下岡選手にもプラスになると思っています。
創設時に思い描いたマラソンと競歩の両輪で相乗効果を生んでいきたい。
逆に日本トップクラスの選手が加入したことで、今まで、見えているつもりで、見えていなかった景色が見え始めた。
これをマラソンの方に活かしていきたい。
NARA-Xの新しい挑戦
奈良の皆様にも喜んでいただけるように頑張ります。