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老犬介護生活④「楽と空虚は同義語」

パンパカパーン、パンパンパンパンパカパーン♫

我が家のパグ犬サトがとうとう、17才の誕生日を迎えた。
どんなプレゼントだったかというと。。。

OKストアで買ってきた国産牛ステーキ入りごはん。
あっという間に、食い散らかして完食!

そして、だんなが買ってきた犬用の誕生日ケーキ。

なんすかこれ?

なぬー?!うまし!うましーーー!
むさぼりついて、完食。

長年使ってきた古い食器を新調。まだまだ長生きする予定なんでね。

の3点でした。

…はい、可愛いー💕
…はい、佇まいで語るタイプー💕



介助を必要とする犬サトがいると、
ワンワンと吠えつかれる要求があるので、
私の時間はほとんど埋まっていて、
「ちょっと待ってよー」
とか
「トイレだけ行かせてー」
とか
声をかけながら、
用を片付けていく癖がついている。

サトが起きてボーっとしてたり、
寝ている隙間時間で
マイクラで整地にしたり、
ネットニュースを読んだり、
こうして文を打ったり、
Amazonのタイムセールを
覗いたりする余暇時間を
楽しんでいるので、
私のお楽しみ時間は
サトのお世話待ち時間の
有効活用になっている。

買い物に行ったり、出かける日は、
ずっと頭の片隅にサトがいて、
水を飲みたいとキャウンキャウン、
憐れみを誘うように吠えてたら
どうしようだの、
もう、自分の面倒を見てくれる人が
いないのではにゃいか、、、と
ガクンと肩を落として途方に暮れてたら、
どうしようだのという不安が
頭の中にこだましてしまう。

そして、サトが1日ご飯も食べず、
眠りこけてる日がたまにあると、
そんな日は、
とても楽に家事をこなしていることに
気づく。

その楽さが
なんとも、とても、嫌なのだ。

サトがいなくなったら、
こんなに楽なのかと思うと、
ずしんと憂鬱になる。

「楽」と「空虚」は、
同義語だと気づく。

こんな話をすると、中二の娘は、
職業病ですね、と失笑する。

本日は、人間の順応力を舐めてもらっては困るという話でした。

ファンシー手帖より転記
2021.7.16

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