母のことも心配しないで、ね。
娘が小学生のとき私に
「車に気をつけてって言わないで」
といいました
朝、学校に送り出すときのことです
心配されるのが嫌なんですって
「うん、分かった」と私は答えました
答えながら
道路を横断するときやスーパーの駐車場で
いつも車に気をつけている娘の姿を
思い出しました
子どもだからといって心配されるのは
「違う」ようです
信用されていない
と思ったのかもしれません
*
ときは流れ高校生
すっかり親子逆転しました
朝は私より早く起き
自分で食事をしています
私は弁当を作るため6時半に起きます
仕込みはしてあるので
朝は詰めるだけ
10分もあればできます
母としては
大した仕事でもないんですが
毎朝お礼を言われます
そこまではいいのです
問題は最近
私の目覚ましが鳴る1分前か2分前に
「母上、おはよう〜」と声がかかることです
何気に「おはよう〜」と返していたんですが
今朝ふと
(起こされてる?)
なんかやだな
起きるよちゃんと
弁当作りは大事な仕事
(心配されてるのかな)
「おはよ〜。目覚ましかけてるから大丈夫よ」
と答えたら
「なんか、ごめん」
と謝られました
やっぱりか
分かるよ
うん
分かるけど
大丈夫よ
まだ大丈夫
“大人”の域にいる
できるよちゃんと
自分でできる
心で呟きながら目覚ましのセットを
5分早めた母である
*
今よりうんと歳をとって
本当にいろいろできなくなったときは
なるべく迷惑はかけたくないけど
ちょっと心配させてしまうかもしれないけど
そこは、ごめん
互いに自立していたい母と娘のハナシです