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打ち切りエッセイ漫画家の2024年の振り返りと2025年の抱負

今年はどんな一年だった?

そう聞かれたら私は『人生ゲームのプライベート部分のマスを進めた年。仕事は全然ダメ』と答えると思う。

私は文を書いたり、エッセイ漫画を描いて生計を立てている。

だけど、今年は全然かけなかった。

理由はわかっている。

幸せすぎて描く原動力がなくなっちゃったからだ。

私はどちらかと不幸や足りなさを原動力にして制作物を作るタイプの作家だ。

パートナーがいない、お金がない、虚弱体質、家庭不和。

今までそういうものをネタにして作品を作ってきた。

けれど去年、パートナーができ、その飢餓感が一気になくなってしまったのだ。

パートナーがいるって素晴らしい。

私の家族は全員会社員なので、クリエイター業をしている私のことを幸せなやつだと思っているところがある。

でも実際やったことがある人はわかると思うが、こちらはこちらで修羅の道がどこまでも続いているので、好きなことをやっているから幸せということはありえない。むしろ、好きだからこそ己が蝕まれて、死にたくなる時だってある。

だからこそ、同じくクリエイター業を生業にしているパートナーの存在は私にとってギフトだった。

人生に最大の味方を得た気がした。

それゆえにひどく安堵してしまって、もうこれ以上の幸せはいらないと思ってしまった。全ての向上心を失った。

こうして私は幸せにズブズブつかって、ダメ人間まっしぐら、何かを作り出すことなんてもうできない人間になってしまうかに思われた。

しかしそんな私にももう一度転機が訪れたのだ。

婚約。

パートナーとの生活に問題がないので、このまま2025年の3月ごろに籍を入れることが決定したのである。

私は昔の職場の先輩が結婚妊娠をした際に「菜っぱさんもいつかするんだよ〜」と嬉しげに言われた際に「いや、私はしないんで」と無表情で返してしまうくらいには陰キャで、そんなに可愛げがあるわけでもなく、正直恋愛が得意なタイプではなかったので、まさかこんな私を生涯の伴侶にしよう、という人間がいることに驚いてしまった。

でもしてもらえるのであれば、相手の気が変わらないうちにしてもらおうではないだろうか。そう思い私は彼のプロポーズをお受けした。

その後、私たちは2人して謎の高熱に苛まれた。

多分、インフルエンザだと思われる。最近ニュースでも流行っていることが取り上げられていたし、外に出かけるとゲホンゲホンと咳き込んでいる人をたくさん見かけるから。

当たり前だけど、熱が出るって辛い。

体は動かなくなるし、関節も痛くなる。

私はたいへんネガティブな性格をしているので熱が2日続いた段階で「このまま体が動かなくなっちゃったらどうしよう」と考え始めた。

私がそうなる分にはいい。

でも彼がそうなってしまったら?

今現在我々の暮らしは、恥ずかしながら私の方が漫画の連載がなく、アルバイトで奨学金の返済金や年金分をやっとこさ稼いでいる段階なので、大半の生活費を彼の収入に依存してしまっている。

彼はそれでいい、と言ってくれていたので、私はバカ素直に「いいんだ〜」と受け止めてしまっていたが、両方が熱を出すという経験をして初めて気がついた。

これはまずい。

もし私だけが回復して、彼が病にふせり続けてしまったら、私たちはあっという間にえ収入を失い、私たちの生活はいとも簡単に崩壊してしまう。

恐ろしい。

これを防ぐに私が稼ぐしかない。

そう思った瞬間、切れかかっていたスイッチがパチンと入る音がした。

私は、やるぞ、やるぞ、やるぞ。

パートナーを支える人になるんだ!


そうして私は今こうして、書くことをほとんどやめつつあったnoteをもう一度再始動し始めた。

同時に、ずっと更新が止まっていたYoutubeの方も再開している。

多分、私には一気にバズる、とか、一気にやる、とかは向いてない。
まずはできることから、コツコツやって、そこで小バズを生み出すくらいが、多分性に合っているんだと思う。

コツコツやるのはたいへんだけど、楽しい。
積み上げている時は辛いけど、ある日ふと後ろを振り向くと、とんでもないものが積み上がっているのを見た時、私はなんて成長したんだろうと、思って今まで以上にワクワクできるから。

きたる2025年。私にとってどんな年になるだろうか。

できれば、せっかく入ったやる気スイッチを機動力にして、飛躍の年の年にしていきたい。

どうか私たちの新しいスタートが素敵な未来を作る力になりますように。
そう願わずにはいられないのだ。




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菜っぱ
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