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無防備ということ

ささやかなこころの動きのあいまいさを愛する人間が、
日常の体験をあえてことばにすることを試みます。

今年は暖冬のわりに桜が咲くのがゆっくりで、桜を待つほくほくした気持ちを堪能。明日あたり、お天気になったらお花見に行きたいな。

この1ヶ月の間に、出産、ほとんど初めてといえる入院を体験した。退院したあとは、これまた子どものときぶりに、親にたっぷり頼る生活。
ありがたいことに大きな病気やケガをすることもなく、おとなになってからはそれなりに自立した生活を送ってきたので、周りのひとに盛大に頼らないといけない状況は、新鮮というか、居心地が悪いというか。

そんななかで新生児と過ごして感じたこと。
「無防備」って尊い。
生まれたばかりのあかちゃんは、抱っこしてくれるひとに全力で身を委ねる。かわいいの極み。
夜中授乳室で助けてくれる助産師さんのなかにも、要望はなに?って感じで詰めてくるひともいれば、こちらの言おうとしてることをふわっと、まずはとにかく聞いてくれるひともいる。
両親の老いを目の当たりにして、おじいちゃんおばあちゃんも自分の老いを否認しないやわらかさがある方はかわいいなとか。

無防備って、身を守るチカラという意味では危険もあるかもしれないけど、とても魅力的。
わたしも初めての体験や疲労や自信のなさゆえにピリピリしちゃうけど、できるだけ防衛的にならずに、まわりに頼ってやわらかく成長していきたい。
そんな2024年、年度はじめ。

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