社会人④「配属:国際営業部」
2008/6月 いよいよ本社 国際営業部に配属されることになった。
この会社は、売上の7割は海外からで、世界各国に30社くらい現地法人を設立していた。部員は大体60-70名ほどで、20代数名、30代少数、40代多め、50代まぁまぁ、といった構成で、高齢化が進んでいた(笑)
本社は品川港南口の高層ビル。田舎者の新卒社員からすると憧れの職場であることは間違いない。
配属日初日、どきどきとわくわく。出社前に1階のトイレで髪型やネクタイの確認をしたことは今でも覚えている。
もちろん最初は自己紹介から。「xxx大学出身のxxxです。宜しくお願いいたします。」的な。ここでウケを狙っても確実にスベっていたので、やらなくて正解。
そして、簡単な自己紹介から自分の席に案内されてかけたそのとき、まさかの国際営業部の役員から呼ばれた。
自分(心の中で)「えっ、まさかの特別扱い!?」
そんなはずはない。顔は怒ってる。。。何かしたか?? 振り返っても研修をサボってたことくらいしか頭に浮かばない。そして、その役員は続けた
役員「(怒り口調)君、研修中にTOEIC受けたよね?点数かえってきたよ、これみてみ。」
ん?それがどうでした?そんなできないわけでもなかったけど、と思い恐る恐る覗き込むと。。。
365点!!
あれ!?TOEICって400点満点?それともこれはリスニングだけの点数??
あ、いや、そうじゃない、合計点だ。え!!??365点!?
役員「君ね、この部署の平均点知っている?850点越えてるんだよ?もう一回受けなおしてくれる?それでダメだったらすぐ異動だから」
えええええええええ
絶望感しかない。英語漬けの再チャレンジの日々が始まった。同じく同部署に配属された同期は800点を越えていた。神のように輝いて見えた。
ただ言い訳として、ぼくは大学時代にスペイン語学科であって、大学でもスペイン語だけなら首席で卒業。2年生のときには大学から費用をもらう派遣留学でスペインの国立大学に1年留学していた。スペイン語のレベルはTOEICでいうところの900点以上はある。
ただ、、、英語は高校以来ほぼやったことがなかった。そして、TOEICも初めての受験であった。
そして、この”事件”がなかったかのように動揺する出来事が、これから日々起ころうとしていることはこのとき知る由もなかった。
(つづく)
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