社会人②「現場研修」
入社すると大抵どこの会社でも研修がありますよね。
ぼくが入社した会社にも研修がありました。
入社式の翌日から早速3週間の座学&工場研修@茨城県が始まりました。もちろん何を作っているのか、何をすればいいのか、よく分かりませんでした。
ベアリングを圧入したり、灼熱の窯の中で金属を加工したり。。。正直おもんない。けど、ここでやる気を見せたい新入社員(笑)
そんな中、隣りで作業をしていたベテランっぽい人に聞いてみました。
ぼく 「これ、何を作ってるんですか?」
ベテラン「ん?知らん。そんなん知らんでもええ。とにかく手を動かせ」
衝撃でした。
何十年も自分が何をやっているのか、この部品がどの商品に使われるのかこの人は知らないまま、というか気にならないまま黙々と作業をしていました。答えるのが面倒なんではなく、本当に知らないことに驚きました。
食堂でご飯を食べていても周りの工場の現場の人たちは、適当な雑談で、ビジネスのビの文字も語らないし、何やら目標もなく適当に生きているようにしか思えない。
なんじゃこの会社は。
バリバリのやる気ある22歳の新卒男子。社会人の人たちってもっと なんかこう 目標 希望持って仕事してるんじゃないの!?という妄想はこのときから少しづつなくなっていった。
2008年4月。桜が満開の季節に。
なお、現場研修の最終日に大卒新入社員は全員TOEICの受験がありました。
(つづく)