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お菓子をつくろう
今、オーブンの中でパウンドケーキを焼いている。バナナとホットケーキミックスの簡単なやつ。
ステイホームという単語が聞こえるようになって、在宅も休業もなかったけど、この数ヶ月、お菓子をたびたび作っていた。
コーヒーゼリー、バナナケーキ、ビスケットケーキ、ミルクプリン、クレープ……。
どれもこれも、なかしましほさん(@nakashimarecipe)のレシピを参考に。
https://twitter.com/nakashimarecipe/status/1262336061021122561?s=19
なかしましほさんのレシピは、私のお菓子作りの一歩をすごく楽に踏み出させてくれた。
初めてのお菓子作り
お菓子作りの最初の記憶は、友だちの家でチョコチップクッキーを焼いた時だと思う。
小さなオーブントースターから出てきた、丸とも四角ともいえない形に落ち着いた熱々のクッキーは、あの時点の人生で食べた中で1番美味しいクッキーになった。
それからまもなく、家でも作ってみたいとお願いをして、おばあちゃん主導で作って食べたクッキーも美味しかった。
だんだんと味よりも型を抜くほうが楽しくなったり、焼き上がったクッキーにチョコペンで模様を描いたり。
「お菓子を作る=クッキーを焼く」という意識が長らく私の脳内を占めていたからか、今でも何となく手作りお菓子といえばクッキーを浮かべてしまう。
バレンタイン革命
バレンタインデーにはチョコを。
そんなことがわかるようになって、板チョコを溶かして小さなアルミカップに流し入れて、カラフルなチョコスプレーをちらした程度の手作りチョコ。
今思えば、それって手作りカウントしていいのかしら。
知り合いの遊んでくれるおじさんにあげたら、1ヶ月後にはお値段10倍以上のお返しになって届いたもんだから、すっかり味を占めた悪ガキでした。
それから毎年バレンタインには何かしらのチョコ菓子を作ってたと思う。まだ友チョコなんて名前はなかったけど、初恋なんてものを紛らわせるために友だちにあげたりもしたな。
友だちの家で本を頼りに、トリュフなんてなものを作ったことも思い出す。コロコロ転がしてって書いてあるのに、ぺとぺとして絶望したりね。
お菓子作りとの再会
中学生からは部活まっしぐらで、バレンタインも何もかも遠ざけてしまって、お菓子作りの記憶はまったく残っていない。
高校、大学、社会人になっても、しばらくはお菓子を作ることはなかった。
面倒な計量や準備をしてそこそこのものを食べるくらいなら買ったほうがいいじゃんと思っていたけれど、お菓子を作りたくなったのが、なかしましほさんのレシピの影響だった。
ほぼ日さんの企画からすっぽりとお菓子作りの世界に入ったら、楽しくてやさしくて美味しくて。
ある程度の道具がもともとあったし、オーブンもあったし、材料も必要なものだけ買えばいい、という実家万歳コースだけど、作ったお菓子で喜んでもらえればウィンウィンてやつだと思うことにして、ありがたく使わせてもらっている。
まったく映え写真にならないけれど、完成したらパチリと記念を残しておこう。
追記。
焼きたてを切って食べてみた。
切るに切れないくらい、まだ熱々で固体なのに液体のようにふるふると柔らかくて、頬張ると口から湯気がのぼるくらいだった。
はっふはふ言いながら食べられるのは、手作りだけの特権。美味しさは、きっと冷ましてからのほうが上かもしれないけど、それは残りの切れ端で確認だな。
こんなに簡単に家でテンション上がっちゃうんだから、お菓子を作るってすごい。
次は、もう何年も作っていない、あの焼きたてチョコチップクッキーを作ってみよう。