令和五年二月二十七日
「エゴイスト」(2023)
主演の二人がとても好演で、鈴木亮平さんはマンションの廊下の半鏡面の扉に映る姿でもオネエ的なしぐさで、感心しきり。はじめの濡れ場で、一見タチ役と思われる鈴木亮平さんがウケ役であったところは、もう少し工夫すべきと思ったこと、男娼の宮沢氷魚さんが客との最中に鈴木亮平さんからの着信音がかかってくるシーンは、絶頂と重ねるべきではなかったかと思ったこと、鈴木亮平さんがヘアブラシを持ってちあきなおみの夜へ急ぐ人を歌うところとWの悲劇のくだりは、ありきたりで不要と思った。