わん ふぉー おーる
チームの人数が元々少ないけれど、今年の全日本選抜大会、そして今回のコルト大会と怪我によるプレーの出来ない選手が出てしまっていた。
沖縄での選抜大会で出られなかった選手は沖縄でのプレーをおそらくチーム内で1番望んでいた。その悔しさを抱えながらチームを鼓舞し、出来る限りをしていた。
春の大会もひたすら回復に努め、全日本選手権大会での様子を見て諦めない強さが見られた。
そして今回のコルト大会でもまた怪我で試合に出られない選手が。
どの選手も他チームなら主力になれる力のあるメンバーの中にあって大きな期待を寄せられる選手の離脱は痛手であったことは間違い無いだろう。
関東大会の悔しさを晴らすべく、最後の東日本大会へ臨む彼らの中に松葉杖をつき、動き回る姿があった。
状況を聞くと疲労骨折とのこと。そんな部位で?となるようなところだけど、どの骨折も安静にしているに越したことはない。
それでも彼はベンチから大きな声でチームを盛り上げ、イニングを終えた仲間をいち早く迎えていた。
かつて試合に出られなかった仲間が沖縄で出来る限りを尽くしていたように、福島で出掛ける限りを続け、プレーは出来ずとも同じく試合に参加していた。
「自分だったら」
そういう場面も多かったはず。それでとチームの為、仲間の為の出来る限りはチーム内で1番動いていたんじゃないかと思えるほど。
本当に良いチームを撮影させてもらえたと思えるチームだった。
指導者の指導力は業界においてすでに確立されているものもあるわけどけれど、その指導から多くを吸収し、試合で発揮し、きっとこれからも野球でも野球外でも大いなる活躍をしてくれることだろうと、勝手に期待も高まる。
One for All
All for One
昨今において、ありきたりな使い方もされかねない言葉だけれども、これほど深く感じさせてくれるみんなと出会えた事は自分にとっても素晴らしい経験をさせてもらった。
それはありがとうなどでは足りないほど。
ありがとう。