最後の打席
ポニーリーグ関東連盟と東北連盟のコルト大会で地域代表としての臨んだ東日本コルト選手権大会が11/23、24に福島県の楢葉にある『ポニーリーグならはスタジアム』を主球場として行われました。
ポニーリーグの関東、東北の両連盟にとっては、中学3年生による最後の公式戦ということで、仲間との最後の試合を満喫すると共に、栄冠を手にするべく熱戦が毎年繰り広げられ、独特の緊張感のある大会に、撮影させていただく自分としても感情の入るものです。
これまで撮らせてもらってきた彼らの最後のプレーになるのかと思うと撮って悔いなく送りたい気持ちと、撮らないからまだそこに居て欲しいような気持ちとが入り混じります。
優勝チームのキャプテンにして、決勝打を放つというよく出来た展開で幕を閉じた訳だけれど、これまで彼がどんな気持ちで挑んできたのか、計り知れない重圧と心休まらない日々があったのではないかと勝手に推測する。
同じポジションの近しい先輩たちの活躍を思えば、求められるものは自然とレベルの高さも求められるかも知れない。勿論、そういったものがあるかないかは勝手な推測であるけれど、試合中に成し遂げた表情を見られることは少なかった様に思っていた。
胸に手を当て打席に立つ表情は常に緊張感に満ちていた。
同点で迎えた『最後の打席』。
自分を信じて振り抜いたバットからは快音が響く。
打球はクリーンヒット。
ランナーでいた仲間が帰りサヨナラ勝ち。
試合を、優勝を決める一打はこれまでが報われたものがあったのではないだろうか。
この経験がきっとこれからの彼の自信となっていきますように。
キャプテン、お疲れ様!