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なおやん社長の人生~サラリーマン時代 ②部長に続け!上京までの道のり~

思い通りにいかない葛藤の連続

部長が東京本社に行った後、僕は勝手に取り残された気持ちになり、仕事に熱が入らない日々が続きました。
それくらい部長の影響力が大きかったのと同時に、部長軸で仕事をしていたんだと今振り返ります。

そんな矢先に、大阪支店は関西だけではなく愛知県、西日本も担当する方針となり僕は、

愛知県の大手企業を獲得すれば東京に行けるんじゃないか?

と安易に思いました。

そして、その思いが形となり、今までのエリア+地方エリアも担当する事が決まってからは、ただがむしゃらにアポイントを入れ行動しました。
気が付けば東西の営業マンの中でも一番のアポイント件数に。

しかし、

世の中そんなあまくありませんでした。

どこかで俺は出来ているという思い込みと、みんなよりアポイント件数が多い所に自己満足している自分がいたのです。
全く結果が残せず、お客様やサービス内容自体を批判したりして、周りに矢印を向けて自分を守っていました。
今思うと、焦りも相まってそんな営業じゃお客様の心に刺さるわけがないと恥ずかしい気持ちになります。

それを見かねて手を差し伸べて下さったのが、上司・先輩たちでした。


自分の時間を割いてまで営業同行を頂き、改めて自分のレベルの低さを客観的に見る機会を与えてくれたのです。

これがきっかけで、遅かれながらお客様に会いに行く目的を明確にしたり、何を一番に求めているのか?という潜在ニーズに着目した営業スタイルを意識するようになりました。

その甲斐もあってか大手企業も獲得でき、3年目も上位の営業成績を残す事が出来ました。
僕は、本当に周りの人に支えられているとつくづく思います。

そして年度末が終わる少し前に社長が来阪された時、

「冨田は東京に行きたいか?」


と聞かれ、ドキッとしたのを覚えています。

勿論!2つ返事で「行きたいです!」と答え、これはみんなには言えない内示だ!と嬉しく舞い上がっていた記憶があります。
地元や家族には、「俺東京転勤やわー。」と伝えたり、車を売却したりと、また部長と一緒に仕事が出来ることを期待に胸を膨らませ、行く準備万端でした。

ところが…
4年目に入ってからの人事異動に、

私の名前はありませんでした。

もうね、完全浮かれていました。
そしてこれが組織のやり方かと勝手に被害者ぶってました。
こうなると、やる気もなくなり転職しようかなー?と思うわけです。

今振り返っても、せめて役職付けろよと周りに言っていた記憶もあり、
マイナスの影響を与え続けていた自分が非常に恥ずかしい限りです。

そんな4年目に自分を気づかせてくれたのは後輩たち

大阪法人営業部の2年目と新入社員の後輩たちです。

部長を追っかけて仕事をしていた自分が、気づけば2人の直属の先輩になっていたことに驚きました。
後輩が出来て嬉しいというより、もう下の立場ではないというプレッシャーを感じ、ここから私が社会人として初めて責任感を持った瞬間です。

後輩を育てることに楽しみを覚えた自分

教育担当として、ロープレを聞いたり、一緒に飛び込みをしたり、営業同行をしたり、提案書を作ったりと、自分の時間を割いているはずなのに、どこか成長していく過程を見ることに楽しみを感じていました。
新入社員の後輩が飛び込み訪問から初受注した時は、自分のことのように喜んだのを今でも覚えています。

そんな中でも不思議と自分の数字もUP。
後輩の姿を客観的に見ていたことで無意識に沢山の気づきを得ていて、それが自分の営業でも活かされていたのです。
又、大阪法人営業部のためにと思う気持ちが不思議と強くなっていた感覚でした。

結果的に4年目は、月間賞7回、四半期MVPも受賞することができました。
勿論、自分の数字に対する達成意識は常に持っていましたが、人が育つことに喜びを覚えたからこそ当時の自分ではまだ分かっていないプラスの力となっていたことは確かです。

「冨田、東京にいきたいか?」


再び、社長が来社された際に言われた言葉です。
正直、部長を追いかけてたあの時から大阪法人営業部を大きくしていくことにやりがいを感じていた当時の僕はかなり後ろ向きでした。
むしろ、社長に対して少し反発心があったんだと思います。

心から「行きます!」とは言えず、
「会社命令であれば従います」とだけ回答しました。

そして、年度末の内示で東京転勤が確定。


後輩たちやグループ会社の営業の方々が送別会をして下さった時は、本当に大阪支店のメンバーは人想いで素晴らしい方々だと感じました。
今でも心から感謝しかありません。

いよいよ、部長のいる東京本社へ

気持ちも切り替え、再スタート!!

のはずでしたが…
そこは僕の想像を超える職場でした…


また続きは明日投稿します!

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