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『家、ついて行ってイイですか?』をひたすら観る。

溜まりに溜まった録画を、ここ何日か見ている。

「家、ついて行ってイイですか?」
みなさんもご存知かと思いますが、テレ東の人気番組。

終電を逃した人に、タクシー代を出す代わりに家について行く。

ただそれだけの、シンプルなものなんだけれど、ものすごい物語と出会うことが度々ある。

僕が感動した物語のひとつ。

奥様が先に旅立たれ、仕事ばかりだったサラリーマン人生を後悔をしていた70代の男性。

もっと2人の時間を大切にすれば良かったと泣きながら奥様のことを思う。

妻の分まで120歳まで生きると、家事などもイチから覚え、とてもお家も綺麗にされている方だった。

本来はここで終わる放送だが、取材をしたのが結構前だったこともあり、数年振りにその男性を訪ねることに。

120歳まで生きると意気込んでいた男性に待っていたのは、ガンの宣告だった。

番組のディレクターに、もう約束は果たせそうにないんだ。すまない。

と話す姿に、人生はなんて非情なんだと、僕は感じてしまった。

けれど、その男性はガンと戦うと決め、前を向いていた。
その気丈さに、僕はまた胸を打たれてしまった。

無理に感動を押し付ける演出があるわけでもなく、冷静に話を聞くディレクターや番組の構成もとても好きだ。

正直あまり起承転結がない回もある。

けれど、こんな風になかなか人から聞けない話が時々やってくるのがこの番組の凄さだと思う。

これからも、ずっといいリスナーでいたいと思う。

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