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「果てしない旅」(散文詩集)

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夢はいつか見た景色になる。
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2019年10月の記事一覧

気になること

嫌な雨が、君と僕の街に降る。

いつか通ったあの道が、もう川みたいになっていると報じるテレビの声が聞こえた。

政治家やコメンテーターは、分かったような口ばかりを聞いているのがやけに耳に触るけれど、僕はいつものように机に向かって君のための歌を作っているだけだった。

冷たいのは君のせいで、眠たいのは誰かのせいにして、ソファにあぐらをかく僕は、染みの深さや、部屋の足元の埃が無性に気になっている。

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2019秋

2019年。季節は秋。長年過ごした平成も終わり、令和になった。

自分が夢見た景色も、現実も全てが移り変わり、体の至る所に痛いところもでき、月日が経ったことを嫌でも思い知らされる。

今日もビールを飲んで、YouTubeを見て、寝て。そんな繰り返しかな。