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FXのメリットとデメリット
世の中には実にたくさんのビジネスがある。
どれもお金を稼ぐという点ではやりやすい面も、逆にやりにくい面もあるだろう。
私は今、FXをビジネスとして行っている。
なので、今回はFXをビジネスとして見た場合、良いと思う点、悪いと思う点について解説していく。
多くの点を共感していただけるのではないだろうか?
【メリット】
①誰にでも平等に機会がある
投資家は様々なきっかけでトレードの世界に入ってくるが、一般的には仕事というのは専門的な知識や訓練を身に着けていないとその土台にも立てない。ただ、トレーダーは自身で思い立ったその日から始めることが可能だ。もちろん、分析や手法習得など様々な過程があるが、誰にでも平等にチャンスがあるということがいえる。
②ビジネスをするうえで不可欠の買い手が常にいる
ビジネスをするうえで、自分は当然売り手になるわけだが、どれだけ良い製品を作っても、買いたいと思う個人や会社がいなければ製品は売れず、ひいては売り上げが立たない。その点、市場には売り手が五万といる、つまり、自分が売りたい時に売れるということだ。トレードをしていると、決済ボタンを押すだけで注文が通るため、あまり考えないかもしれないが、これはとても凄いことで、自分の手法(ポジショニング)さえ良ければ、利益を出せるということ。
③自分だけの実力で、誰でも成り上がれる
商売をするうえで、従業員の能力、口コミや集客、他社との関係性など、様々な要因で成り立たせないといけないが、トレードの場合は違う。
トレーダーとして自身の手法を確立し、勝ち負けを繰り返すことはあっても、成績を安定させられるようになると、それだけで巨額の富を築くことが可能だ、そこには複雑な関係性や集客、マーケティングなどのスキルは必要なく、そのための努力と時間も必要ないのだ。
④撤退が自由
事業がうまくいかなくなって、次の新たな事業に進みたい時、または一旦それ自体を辞めたいと思っても、リアルビジネスの場合はそう簡単にはいかない。例えば、自分が美容ネイルサロンを経営しているとしよう、経営には様々な契約、コストが存在する、テナントは2年契約にしていたり、集客のためのウェブ広告や店舗の改装工事などがそれにあたる。これらを取っ払ってネイルサロンを辞めようと思った時、多額のコストと労力、時間がかかってくる。つまり、リアルビジネスにおいて損切することは、結構難しいのだ。
その点、トレードでは、ボタン一つで決済注文から損切することが可能で、事前に予約注文で損切ラインを決めておくことも可能だ。
そして、それが施行されると、すぐに撤退することができる。ビジネスとしてはこれ以上の環境はないのではないだろうか。
⑤生涯稼ぎ続けられる
今サラリーマンで会社で働いているとしよう、その職業を長年続けてきていて、専門性もキャリアとしても十分な軌跡がある。だが、それをこの先一生続けられるだろうか?ほとんどの方が65歳ぐらいで定年をし、そこからは自身の貯蓄と年金を使って生活をすることになる。
その点、トレーダーとしての能力を高めておき、自分でも稼げるようになると、正直定年という概念は存在しなくなる、パソコンとネット環境があれば、何歳になってもずっと稼ぎ続けられるわけだ。生涯事業とでも言おうか。
生涯、この金融市場という大きなスケールの舞台でずっと活躍し続けられるのだ。
⑥場所や時間にとらわれない
この理由が個人的にはトレーダーとしてのメリットなのではないかと思う。
今でこそ、コロナから色んなところで聞かれるリモートワークという制度ができてきたが、ほとんどのサラリーマンはその仕事柄、実際に長い時間をかけて通勤し、また長い時間をかけて帰宅の途に着くという生活を繰り返すことになる。
また、サラリーマン生活ではアポイント、会議、同僚との打ち合わせ、日々のタスクと、常に時間に拘束されることになる。
この点、トレーダーを生業としてビジネスをするとなると、場所的、時間的拘束が一切なくなる。また、煩わしい人間関係ともおさらばだ。
今日は晴れたから、外にパソコンとスマホを持ってでかければ、行先の公園や砂浜、カフェが自分のオフィスとなる。そして時間が何時になろうと気にすることはないし、誰かとの会議や取引先に訪問しないとけないという場所に縛られることもない。
【デメリット】
①適当トレードをするとお金を溶かしかねない
どんな事業でもそうだと思うが、方向性や自身の手法が定まっていないと、それはお金をどぶに捨てるようなものだ。
これがトレードの場合、更に顕著に表れる。なぜかというと、トレードのエントリーはボタン一つでいくらにでも設定可能だからだ。
そのため、適当なエントリーポイントで、適当なロット数を入れてポジションを保有し、損切という流れを繰り返すと、すぐに資金がなくなってしまうだろう。
そのため、自身のトレードルールというのはしっかりと定めないといけないし、もし定まっていないのなら、私のこちらの手法を参考にして頂ければと思う。
②負けまくると平日の仕事時のメンタルがやられる
兼業トレーダー時代、実際に自分のメンタル状況も同じであったため、共有したい。これは本当で、元々会社員としてのタスクでストレス過多になっている中、貴重な隙間時間や帰宅後のリラックスタイムでトレードをしているのに、負けが続くと、いったい自分は何をやっているのだろうか?という疑問から、本当に何もかも投げ出したくなる衝動に駆られる。
そんな中、翌日朝も出勤し、大量の仕事を会社でこなさなければならないと考えると、夜も眠れなくなるだろう。ならば、トレードなどやらない方がよかったという結論に至ってしまうのは、トレーダーならよく思ってしまうことだ。そこから怖いのは、その思いから、どうせなら最後にと(多くの場合、そこで退場せず、後からまた復活するのだが、、)、手法チェンジや適当エントリーをして自暴自棄になるという結末だ。
以上が自分が考える、トレードのメリットとデメリットをざっと上げてみた。
メリット≧デメリット
メリットがデメリットを上回っているからトレードを今現在行っているだろう。
もちろん、賛否両論あり、様々な意見があると思うので、是非自分の中でのメリット、デメリットを頭の中で思い描いて頂きたい。
なぜ、トレードを続けるのか?
その意義を考え、自分の中で言語化し、更なるモチベーションとぶれないメンタル作りに活かして頂ければ幸いである。
なお