子どもには、聞いてみないとわからない。
ある日のお昼頃こと。
玄関先の広場でひとり、お弁当を食べていたら、
子どもたちが続々と、
散歩にいく準備にやってきた。
むむ。
年長のAくんが、なんだか怒っている?
本気とまではいかないが、
やや、怒ってる感じだ。
ひ「どうしたの?」
A「Bくんが、オレのあたま触ったんだよ!なんでさわったの??」
とのこと。
Bくんも年長の男の子だ。
聞いてみることにした。
ひ「Bくんさ、ちょっと分からないから
教えてほしいんだけど」
B「なに?」
ひ「あのさ、どうしてAくんの頭さわったの?」
この時、僕としては、
あの、歩きながら頭をポンとする感じ?
かなーと思っていた。
にしても、いつもは大体、
そういうのをやるのはAくんがBくんに対して、
ということが多い。
ちなみにBくんは、
最近なんだか自分の気持ちや考えを
まっすぐ出せてるなぁと感じていた。
なにかが変わった?明るくなった感じ。
さて、Bくんから驚きの答えが帰ってきた。
B「人数、数えてたんだよ」
えーーーそれか!!!!
そういえば、ご飯の後の散歩の
準備中だった!
あれ、Bくんてそういうことするのか??
そもそも、「だれか数えて」とか
誰も言ってないけど、
こういうシチュエーションでも数えるのか!?
と、びっくりしていると。
A「それなら頭触らなくてもできるじゃん!」
とのこと。そうきたか!でもたしかに。
ひ「え、どうすればいいの?」
A「こうやって、いち、にーって
指差して数えればいいんだよ」
ひ「あー、たしかにね。
Bくん、そうらしいけど、どう?」
と、ここでまたびっくり。
僕は、自分の好きなように数えればまたいいと思うし、数える時に頭をぽん、というのはなんだかよくわかる。大人がよくやるやつだ。
指で数えるのもいいと思う。
ただ、
なんだかそれを他人に指摘されるのは、
僕だったらあんまりいい気持ちしないなぁ…
と思いつつ聞いてみたら。
なんとBくん、
「・・・いいね!」
と、共感したのだ!
ひぇーーーー
_
と驚いていると。
目の前に、顔にアザをつくった男の子がいる。
年中のCくんだ。
ひ「あれ、Cくんどうしたの?」
C「え?〇〇で、病院にいったんだ」
ひ「えーー、そうだったの??
大丈夫なの??」
C「うん。ちっくん(注射)はしなかった!」
ひ「あ、ちっくんしなかったんだねー…」
C「うん。CTをとった」
ひ「えー!?CTとったの!?
そりゃ大変だったね…
お母さんと一緒に?」
C「うん。怖かったけど泣かなかった」
と話していると。
同じく年中の、Cくんと仲の良い
Dくんが話に入ってきた。
D「C、ひとりで病院いきなよー…」
なんか、むむっ?と思った。
言葉はきつい。でも表情はやわらかい。
これはいじわる?
それとも?
と、思っていると。
続けてDくん、
今度は小声でつぶやいた。
D「Dは怖いから、二人でいくけど…(笑)」
えー??
じゃあなおさら、
なんでCくんだけ一人で、なんだ??
いかんいかん、
なんかもやもやしてるぞ、僕。
気になるので聞いてみた。
ひ「なんでDくんは二人で、なのに、
Cくんは一人で、なの?」
すると、たまげた!
ちょっと微笑みながら、
D「え、だってCは
イケメンで、カッコいいから(^^)」
えーーーーーーー
どゆことーーーーー!?!?
なんですか、これは本音ですか(笑)
僕はDくんを疑って聞いたのです。
疑いたくはないけど、出ちゃってた。
それで返ってきたのは、
「カッコいいから」って、
ひぇーーーーー
なんかその言い方が
これほんとっぽい…よね…
という感じなのです。
本当のところは、
僕には分からないんですけどね。
感覚的に。どうなんだろ(笑)
でもDくん、
普段から「イケメン」なんて言葉
使ってるの聞いたことないし。
ひ「Cくんがイケメンでカッコいいって!」
とCくんに伝えてみるも、
本人はなんだかケロッとしていた。
あ。これが
イケメンでカッコいいってことか?(笑)
2連発でおったまけだ出来事だった。
僕は決めつけや誤解ばかり。
子どもには、
聞いてみないと分からない。
そう改めて思った出来事だった。
もっというなら、
聞いてみても本当なのか分からないのに、
聞いてなかったら誤解ばっかりだ!
だって、
頭ぽんの理由とか、
一人で行きなよの理由とか、
わかんないよーーーー!(笑)
あーー、子どもってすごいなぁ。
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