クラピアのお手入れ
庭のお手入れを行っていた。
ちょっと無心になりたかったというのもある。
我が家の庭には2年前からクラピアを植えている。
寒い時期は冬枯れという、茶色く枯れた状態になっている。
が、ぼちぼち暖かい日がやってきているのでまた再びきれいな緑色の絨毯を作ってくれる事を期待している。
クラピアは芝生の代わりとして植えられる事が多い。いわゆるグランドカバーと言われる種類の植物だ。
地を這うようにどんどん広がっていく。
うちの庭はもともと雑草対策で細かい砂利のようなものを敷き詰められているだけの状態だった。だからそこから開拓するのは結構たいへんだった。
それに実際に植えてから分かった事だけど、そこまで日当たりがよくないのだ。日当たり自体は悪くないんだけど地面には届いていない…そんな感じだったのだ。
視点を変えてみると気づく事って多い。そういう意味でクラピアの成長の様子と地面の様子をよく見るようになっていった。
開拓した成果なのかもともとの土質なのか、わりと湿った状態の土になっている事が多い。カラっと乾燥してしまうことがあまりないのだ。
植物にはもちろん水が必要だけど、うちは逆に水が多すぎる状態なのかもしれない。クラピアを植えた当初はそれのせいで全滅しかけた…というのもあった。
10株買って植えて、最終的には生き残ったのは2株だった。
真夏に植えたというのと、その時期にはあまりない大雨が一週間近く降るという状態に耐えられずどんどん減っていったのだ。
はじめは、猫とか鳥がついばんでいるんかなって思ったけどそんな事はなかったようだ。
なんとか増やそうと思って調べると、元気の良いクラピアを切り取って植える事で増やせる事が分かった。そこからは株分けをどんどん行って2週間くらい育て、土に戻して植えるというのをしていき、最終的にはしっかり庭を覆ってくれるようになったのだ。
今も完全に庭を覆っているわけではないし、間や隙間からは雑草が出てくるし、しめりけの多い土である分、コケも出てきていたりする。
だけど手入れを少しずつしながらこの春元気よく緑が蘇ってくれる事を楽しみしつつ待っていたいなと思う。