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#9 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年2月27日~3月8日)

藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(20:18)は購入後に視聴可能。

#9 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年2月27日~3月8日)

昭和20年はじめには、フィリピンにおける陸海軍の戦いで事実上大敗となり、海軍は戦いの船が事実上なくなってしまいます。
昭和天皇は、重臣を呼びまして今後の方針について色々と意見を聴いたと昭和天皇実録では語られています。
楽観論はできない、最悪の事態も考えていなければならない、さらに共産革命の心配もありと次々と重臣の口から出てまいります。

どこでどんな形で終戦に持っていくのか目処が立っていない中、国が緊張する中、実際に真ん中で何が起きていたのか、下記のキーワードと合わせて、昭和天皇実録第33巻(上)昭和20年2月27日〜3月8日について、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(20:19 mp3版:ダウンロード可)いたします。

<第9回目>
<2月27日火曜日>
・侍従武官尾形健一
・支那派遣軍への御差遣につき聖旨
・中支、南支について現地部隊を視察
・敵機1機帝都上空に侵入
・フィンランド国より帰朝の特命全権公使昌谷忠
・前軍需大臣藤原銀次郎
・内大臣木戸幸一
・統帥一元化問題

<2月28日水曜日>
・防衛総参謀長須藤栄之助
・各軍管区参謀長
・国務大臣小林躋造
・新政党樹立
・去る25日の東京都内の空襲罹災地視察
・侍従永積寅彦
・神田両国上野駒込の各方面及び罹災民収容所等

<3月1日木曜日>
・親補式
・陸軍中将辰巳栄一第3師団長
・内閣総理大臣小磯国昭

<3月2日金曜日>
・貴子内親王誕辰
・軍令部総長及川古志郎
・戦況につき奏上
・外務大臣重光葵
・仏印処理
・タイ施策ノ件
・国家非常の際皇族より意見言上の機会

<3月3日土曜日>
・鳩彦王
・統帥一元化の必要等につき説明
・軍令部総長及川古志郎
・戦況につき奏上
・海軍大臣米内光政
・陸海軍の統合一元化問題
・大本営陸海軍部同一場所勤務
・戦局の不利を理由
・両軍の統合は適当でない
・陸軍大臣杉山元
・陸海軍省の機構改編は適当でない
・統帥部と協議

<3月4日日曜日>
・内大臣木戸幸一
・陸海軍の一元化問題

<3月5日月曜日>
・官幣大社賀茂別雷神社
・官幣大社賀茂御祖神社
・大東亜戦争完遂祈願祭
・皇室令
・帝室博物館制中改正
・正倉院管理署官制
・正倉院宝庫並びに正倉院御物の安全

<3月6日火曜日>
・参謀総長梅津美治郎
・第41軍司令部臨時編成要領の制定

<3月7日水曜日>
・厚子内親王誕辰
・帝国大学総長会議参列の文部大臣児玉秀雄
・恒例の御陪食はお取り止め
・枢密院会議
・綜合計画局戦時物価部臨時設置制
・第4南遣艦隊解散
・内閣府総理大臣小磯国昭
・陸軍特別攻撃隊等の映画

<3月8日木曜日>
・大宮御所へ落下した焼夷弾断片

◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。

70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の2月・3月と私たちが生きている2017年(平成29年)の2月・3月と、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。

◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。

◎葬送行進曲『哀之極(かなしみのきわみ)』◎
昭和天皇大喪の時に使われた曲(F・エッケルト)です。
https://www.youtube.com/watch?v=cuh1JMyPx3k

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