知性は漢字じゃ出ない
主宰しているビジネスコミュニティで先日、ライティングに関するコラムを書いた際、メンバーからのアウトプットに「文章にはなるべく漢字を多く入れたほうがいいと無意識に思っていた」との話があった。
これは結構あるあるだなと。
特に会社でちゃんと仕事をしている人ほど、そんな傾向があるような気がしていて、実際に上記のアウトプットをしてくれたメンバーも、企業の中間管理職としてバリバリ働いているデキる人だ。
無意識にできるだけ漢字を使おうとする背景には
・そっちの方が真面目になるかな
・知的な感じに伝わるかな
・頭が良さそうに見える気がする
など、おそらくはそんな感じの理由があるだろう。
かくいう僕も以前、無理にでも漢字を使おうとしていたときがあった。
ブログやメルマガを始めた当初には四字熟語をやたら入れてみたり、難しい漢字(「憚られる」とか使いたくて使いたくて)を意図的にブッ込んでみたりとか。
当時の僕は漢字=インテリみたいな勘違いをしていたのだが、そこはタイトルの通り。漢字で知性は出ない。
むしろ読み手への配慮がないと思われて(あるいは無意識に読みにくいと判断されて)離脱されてしまうのが大半だと思う。
じゃあ知性を演出するためにはどうしたらいいか。
いろんな要素があるかと思うのだけど、すぐに出来るのは「わかりやすく書く」ことだと僕は思う。
比喩が秀逸だったり説明がうまい人って知的に感じるものだし、思うにキンコン西野さんとかオリラジの中田あっちゃんは完全にこの類だ。知識が深いのはもちろん、なんせ伝え方が超上手い。だから興味のないことも面白い。
絶妙な言い回しをしようとか、誰も言ってない巧い表現はないか?とかあまり考えなくて良くて、「ちゃんと伝えるには?」を意識していくことで知性や愛が感じられる文章はつくれると思う。
専門用語を乱発するとか、知識をひけらかしてマウントをとるようなテンションが逆効果になることは心得ておくと良いはず。
もし漢字のパワープレイを仕掛けているとしたら、なにかしらのヒントになれば嬉しい。そこじゃ出ないから、知性は。
ただの小難しいヤツにならないように、自分も気をつけようと思う。
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