野球におけるフォアボールの重要性
はじめに
コロナ禍で開催されていなかったWBCが開催されてようやく制限的な活動から解き放たれた感がします。
予想通り、WBCは侍ジャパンが準決勝に進み、舞台はマイアミのローンデポパークに移った。
日本ラウンドでは、大谷選手はじめ侍ジャパンのバッティングは他のチームを圧倒していました(もちろんピッチングもですが)。
バッティングだと、ホームランなどの長打に目が行きがちですが、僕がもっとも気になったのが侍ジャパンの選球眼の良さです。
つまりフォアボールが多いということです。
フォアボールが気になったのでまとめてみました。
侍ジャパンの第一次ラウンドと準々決勝のフォアボールの数
第一次ラウンドと準々決勝のデータを見ると、合計で49個ものフォアボールを選んでいました。
【第一次ラウンド】
中国戦 16個
韓国戦 8個
チェコ戦 9個
オーストアリア戦 8個
【準々決勝】
イタリア戦 8個
【個人別】(3個以上選んだ選手)
大谷選手 8個
近藤選手 7個
岡本選手 7個
村上選手 6個
ヌートバー選手 4個
中野選手 4個
源田選手 3個
甲斐選手 3個
個人別に見ると1番から3番の打順で19個ものフォアボールを選んでいます。
第一次ラウンドでは、村上選手、岡本選手の調子はイマイチでしたが、吉田選手がある程度調子が良かったので大量得点(第一次ラウンド合計38点)につながったのだと思います。
フォアボールのメリット
① 出塁できる
安打(単打)でも出塁することができますが、結果から見ていずれも同じ。
② 球数を4球以上投げさせている
安打は1球目から打って出塁する場合もありますが、フォアボールの場合は必ずピッチャーに4球以上投げさせている。
球数制限のある大会や現代の先発ピッチャー100球制限からしてフォアボールは至極有効な攻撃である。
③ リズムが崩れる
フォアボールは球数が多くなり、その分守っている時間が長くなり、フィールドで守っている野手は気が抜けなく、攻撃の際の集中力が弱くなる。
フォアボールは相手の集中力を削いでリズムを狂わせる攻撃である。
④ 四球は大量得点につながりやすい
ピッチャー心理でフォアボールを出すと、そのあとも続けて出すわけにはいかないので、ストライクゾーンに投げるようになる。
ストライクゾーンに投げるとバットの芯で捉えられやすく長打になりやすい。大量得点につながる。
まとめ
昔は、フォアボールが多いと試合時間が長くなるし、消極的なバッティングスタイルで、得たとしても大した評価もされず地味でした。
観ていてイライラしたものです。
しかし、チームが勝つという目標を達成するためには、フォアボールを数多く得ることが現代野球では大切だと侍ジャパンによって思い知らされました。
フォアボールはベースボールの演出には欠かせないと思い、今後も野球観戦を楽しみたいと思います。
準決勝はメキシコ戦です。
勝って、明後日のアメリカとの戦いを観たいですね。