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令和5年の終わりに…

1月から2月終わりまで

今年の1月から2月の終わりまでは、弁護士登録に向けて司法書士業の仕組みづくりを急ピッチで行いました。
司法修習で1年間司法書士法人の経営・実務から離れていたので、まずは、事務所の状況(顧客・売上げ・経費・利益など)を完全把握して、テコ入れしなければならない箇所を修正しました。
その上で、弁護士業と司法書士業を両立できるように、司法書士業は、どのような業務をどこまで携わるかについて、よく考え、関わらない部分をどういう仕組みで行うかを取り決めました。
未だうまく行ってないところもありますが、この準備は、のちの弁護士業に十分生かされたと思っています。

3月から12月まで

弁護士登録は、3月1日でした。
登録後、すぐに事件が受託できるようにやるべきことはすべてタスク化して、開業準備行為も実際の開業準備も3月15日にはすべて終わらせていました。

  • 顧問契約

  • ホームページの制作(すべて自分で作成)

  • 登録や届出関係

  • 必要ツールの契約(Chatwork、Slak、事件管理ソフトなど)

  • 各種広告の契約

  • 商標登録   など

3月の下旬からさっそく事件を受託し、7月終わりまでには、毎月6件ないし8件ほどの事件を受任していたのでその頃には超多忙になっていました。

顧問先も予め獲得できる企業が複数あったので、そういう意味では新人開業弁護士とは少し異なったとは思います。

1年目から3年目は特に民事のディフェンス業務に力を注ぎたいと考えていました。

もともと、中小零細企業の顧問弁護士として、企業経営の役に立ちたいとの思いがあったからです(中小企業の経営者は、至極孤独で相談できる人がほとんどいません。誤って隔たった判断をして、破綻して行く経営者をこれまでたくさん見てきたから相談相手になりたいと思った。)。

また、企業の抱える民事の問題について、ディフェンス側の代理人になれば、その後の顧問契約も獲得できるのではないかという狙いもあります。

実際にそうなっているかは、未だ事件が終わっていないので、多くはありませんが、いずれそうなればとは思って日々コミュニケーションを大切にしています。

刑事事件の受任

正直なところ、刑事事件に携わると民事事件のスケジュールやタスクが崩れてしまうのではないかと思い、あまり積極的にはなれませんでした。

しかし、私のような人間を弁護士にしてもらった社会に対し、何らかお返ししなければ将来後悔するのではないかと思い、3年間は、刑事事件も真摯にやろうと決め受任するようにしました。

また、弁護士としての適性業務が何なのかもやってみないと分からないので、イメージとか好き嫌いで可能性をなくしてしまうのもどうかというのも刑事事件を受けるきっかけにはなっています。

実際に受任している事件は、情状弁護がほとんどです。

情状弁護に携わっていると、ガキの頃に理不尽に叱られていたことを思い出す場面も多くあり、そういう意味では、被疑者・被告人の気持ちもよく分かるので、向いていないということもないとは思います。

ただ、被疑者・被告人から、アクリル板越しでも、刑事より私の方が目つきがするどく突っ込みがコワいので、ウソつくとあとあとヤバいと思うとほぼ全員からそのような感想が来ます。

向いているのか向いていないのかよく分からないけど、とりあえず3年間はがんばろうと思います。

来年の目標

特にこれといって何をするわけではありません。

ただ、司法書士法人は近い将来、今いるメンバーに承継しようとは考えています。そのために少しずつ属人的な部分を抽象化して行くようにするためにどうしたらよいかをよく考え実行したいと思います。

弁護士業務は、ひたすら目の前の業務をよりよい結果・満足のために即レスでがんばります。

本年中は大変お世話になりました。
来年以降も引き続きよろしくお願いいたします。

原内 直哉



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