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人生の及第点

私の人生の及第点は、ただ死ぬことだ
方法は何でもいい
事故死でも病死でも自殺でもいい
一刻も早く死ぬこと
それが私の人生においての及第点だ

私にとって文句無しの合格点は、消滅だ
だから私は自殺志願者ではなく、消滅志願者だ
しかしそんなことは、残念ながら不可能に思える
私の乞い願う消滅はそう簡単ではない
全ての人間の記憶から
全ての媒体から
私が消滅することが私にとっての合格点だからだ
これまで生きてしまった以上、事実上不可能とも言える状態だ
だから私はひたすら自殺願望を抱える羽目に陥っている
他の方法として最も妥協しやすい消滅方法だからだ
だから私は人生の及第点として、自殺を考えている

死すべき理由

私が消滅、もしくは死亡するべき理由はいくつかある
論理的にも感情的にも説明が可能だ
ただし、極端に破綻していることは自覚しているため、ご注意を

第一に私は完璧主義者だ
100点満点中100点以下は0点と同じだ
そう、100点以下ということは100点でもダメと言うことだ
ならばどうしてこんな不条理で不合理な世界を受け止めなくてはならないのだろうか?
私には到底受け入れることが出来ない
それにすら理由を付けることが出来る
世界の定義とは、自身の思考の限界点の事だ
つまり私の思考の限界では、常に不条理と不合理が存在していることになる
ということはだ
真に0点を取り続けているのは他ならぬ自分自身でしかない
自分自身が不条理と不合理に囚われ、それしか感じられないだけだ
それだけでも十分自身を消滅させるだけの理由になる
完璧でないのだ
存在する必要すら無い
私は私に対してのみ、このルールを適用している
理由は明白
完璧などありえないからだ
あり得ない幻想を追い求めている時点で私は
崩壊していくしかなかった
この世界を認めるわけにはいかなかった
現実を見据え、絶望するしか、私には残されていなかった
だから私は、私の世界の消滅をただ願う
例え話をしよう
少し楽しい出来事があったとする
何でもいい
買い物をしたとか
遊んだとか
些細な事でもいい
その感情は人にとって正の感情だろう
そしてその正の感情は自動的に、自殺願望へと変化する
これは化学反応と同じだ
私と言う存在と、正の感情が合わさるとそうなる
ただそれだけのことだ
だから私は何が起ころうと、自殺願望が消えることは無い
ましてや消滅願望は強くなるだけだ
論理的に考えると、そうなる
ただそれだけの話だ

第2に感情的に自分と言う存在を認められないということだ
前述のとおり私は自身の世界を認められない
感情的にもだ
これは憎しみなのかさえ分からないが
ただひたすらに私は私自身を嫌悪している
例えば
憎くてたまらない相手を殺してしまった
まぁ悲しいことによく聞く話だ
それが私の中では連日、私を殺せと叫ぶ誰かの声が聞こえる
ただそれだけの理由で私は、私を殺したくてたまらない
ただ実際に人を殺すことが少ないように、私は今私を殺していない
それだけの話だ
誰だって我慢するだろう?

第3に、私が障害を持ったことだ
これは生まれ持った性質なのか分からないが、精神障害者として社会的に認められた
最近の話だ
これは何も障がい者全般に言っていることではない
デリケートな問題ではあるが、私は何らかの障害を抱えた人物が活躍することはとても喜ばしいことだと考えている
ただし、そのために必要な物がある
生きる意志だ
私にはそれが無い
つまり、私はただひたすらに周囲に害を与えるだけの生き物でしかないということだ
生きようとすらしていないのだから
なぜか
理由は無い
しいて言えば
私が私だからだ

三大欲求

三大欲求はご存じだろうか?
一般的には食欲、性欲、睡眠欲だろうと思う
さてここで問題だ

私はあまり食欲がある方ではない
というか食事に興味がない
だから味もいまいちよく分かっていない
栄養配分もどうでもいい
食べることに、生きることに、興味がわかない

次に性欲だが、私は他者に対して性欲が無いとは言い切れない
しかし、確実に殺すことにしている
性欲の発散のためにはいくつかのステップがあるが
そのためには他者との交流が必要だろうと思う
一般的には
私は残念ながら対人恐怖症だ
まず無理だ
ならば必要のない感情だろう
特にほとんど女性恐怖症となった今では、どうにもならないことが多すぎる

次に睡眠欲
言うまでも無く睡眠薬が無ければ眠ることは難しい
不眠症とは長い付き合いだし、そこまで語ることも多くはない
出来うるなら、永遠の睡眠につきたいと願うことはあるが

さて、三大欲求以外にもう一つ私には欲が存在する
死に対しての欲求だ
どんな形であれ、私は常に死を考える
死に方は何でもいい
そのせいか分からないが、私は高所恐怖症でもあり、先端恐怖症でもある
常に自分が死ぬイメージが付いて回るからだ
死にたいのに怖いというのは不思議な話だが、本能的なものだろうし
本来私が目指しているのは消滅であって、死亡ではない
これはけっこう大切だと思う

そんわけで私は死ぬことに脳を犯されている

理解されない

普通かどうか判断できないが、私の周囲に私の死に理解を示してくれる人物はいない
というか多分ムリだろう
死ではなく消滅を願っているのだから
話がこじれるだけだ
だから理想としては病死なり事故死なりが、ほんの少し上の及第点と言える
常識の範囲内での死だから
けどそんなもの、待ちたくもないというのが本音だ

妥協としての自殺

というわけで私は最大の妥協案として自殺を考えている
最も消滅に近いからだ
まぁ方法などはどうでもいいとして

そんな気持ち悪い生き物がなぜまだ生きているのかに答えよう

第一に生きろと言われているからだ
ただそれだけだ

第2に、自殺が私にとっての最適解ではないからだ
何度も言うように私の目的は消滅であって自殺ではない
もう少しランクを下げると、全ての記録と記憶が消滅してしまって、まったくの別人になる
これでもいい
そんな記憶障害もいいのかもしれないと思うが、狙ってやるのは自殺より難しいだろう
現実的には死ぬのが一番だ

第三に、単に気力がないからだ
何をするにも一苦労するのに、自殺に向けて入念な準備と言う物はけっこう難しい
確実に死ぬためにはそれなりの準備が必要だ
その気力が私にはもう残っていない
惰性でかろうじて生きている

いつか何かが自分を殺してくれることをただ祈る

なんでもいいからとっとと、終わってほしものだ
もう、疲れた
死ぬことばかり考えることも
何もかも


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