解離症状の記録
「解離」と呼ばれる症状をご存じだろうか
あまり聞く言葉ではないかもしれない
さて、早速AI様に聞いてこよう
・解離(Dissociation)は、心理学および精神医学の領域で使用される用語で、通常の意識、記憶、アイデンティティ、および環境の認識が一時的に中断または変化する現象を指します。
ということらしい
基本的には心理学、そして精神医学の言語だ
他に解離と言えば、大動脈解離という大変な病気もあるが、
今回は僕の症状である精神的な意味での「解離」についての話だ
離人症、または現実感喪失症
解離と一言で言っても多様だ
最も有名なものは間違いなく解離性同一症だろうと思う
俗に言う多重人格の事だ
僕の場合は離人症、そして現実感喪失症に近いと思われる
・自分自身や周囲の世界が現実ではないかのように感じること。感情や身体的感覚が鈍く感じられ、まるで自分が外部から自分自身を観察しているかのような感覚が特徴
まぁこんな感じの説明が為される
具体的にどんな精神状態なのか、書ける範囲で書いていってみたいと思う
・現実感
・他人感
・感情の喪失
・記憶について
こんな感じで進めていこう
現実感の喪失
これって理解も難しいけど、説明もとても難しい
現実感とはわざわざ感じ取るものですら無いからだろうか?
有り体に言ってしまえば
「今ここにいる実感がない」
としか言いようがない
例えば
ちょっとした怪我をしたとしよう
皆さんはどんな反応をするのだろうか
もちろん程度によるのだろうが、僕の場合かなり鈍い
ただ血が流れているという情報だけを感じる
痛みが無いわけでもないが、あまり感じない
後から痛み出すことは多いように思う
「怪我をした」という認識があって、「痛みがある」という結論に結びつくように、時間差を感じる
火傷のような感覚が近いだろうか
同じように味に対しても、音に対しても、認識して、頭で考えて、文章化しないと理解することが難しい
およそ五感というものが欠けているような感覚
これが僕なりの説明だ
そもそも僕は現実全てを疑ってる
だから何が現実なのかが曖昧だ
全てが嘘に塗れて見える
だから認識というひと手間を加えないと、現実が理解できない
逆に言うと、認識の仕方をある程度自身で操作できる
例えば誰かが会話しているとしよう
僕は意図的に聞かないことができる
記憶にもかけらも残らない
弊害としては、話を振られたときに答えられない事だろうか
まぁまぁ致命的だ
自分の意識がここには無い
ずっとそんな感覚と一緒に生きている
自分は他人なのではないか
有名な心理実験の一つにこんなものがある
鏡に向かって「お前は誰だ」と問い続けることで、人は狂う
そんな話を聞いたことは無いだろうか
僕の場合、それが基本的に発生していると言っていい
鏡を見た時に、自分であると認識できないことがある
自分の顔が分からなくなることがあるのだ
もちろんすぐに思い出すから、今のところそこまで困っていない
昔からそうだったのかもしれない
そもそも鏡に映る自分だって虚像だ
偽物じゃないか
そう思っている
これくらいならまだいい方で、酷い時は手足が誰のモノなのか分からなくなる
当たり前だが、自分の手足のはずだ
それなのに、自分の意思で動かしていることが信じられなくなる
何とも言えない精神状態だ
あぁ、薄いな
なんとなくそんな感覚だ
とても信じられないかもしれないが、実際体感としてはこんなイメージである
同時に前述のように現実感の喪失にもつながっているのだと思う
自分がどんどん希薄になっていくような
そんな感覚だ
感情的になれないという病
そのままの意味だ
感情を、とりあえず押し殺す
意識的なことではない
無意識で押し殺している
とはいえ全く消滅するわけでは無いから、困ったものだ
怒っている時やイライラしている時、自覚しないと知らぬ間に他人を傷つけることがある
だから自身の怒りの感情に対しては常に気を張っている
アンガーマネジメントとは違うのだろう
全ての感情に対してそうなのだから
さて、ここで問題だ
感情を一つ殺したらどうなるだろうか?
正解は他の感情も同時に殺すことになる、だ
怒りを殺すのなら、楽しいも悲しいも殺される
食べ物がおいしいとか、そういう感情すら殺す羽目になる
表情筋が死んでいる
自分でそう感じる
作られた表情で、筋トレをしなくてはならない
なかなか大変だと思う
僕の問題としては、アルコールの存在もある
アルコールが入ると感情を殺すことが難しくなる
結果、だいぶ性格が変わる
幸い暴力沙汰になったことはないが、暴言は酷いそうだ
再入院して以来飲んでいないが、また飲めば似たような状態になるだろう
興味深いのは、アルコールで解放される感情の中には鬱状態も含まれることだ
どういうことかと言うと、普段はそこまでの鬱状態ではなくても、酒が入ることで思いっきり鬱状態に移行するということだ
「あー、死にてー」から
「死にたい死にたい死にたい死死死…」
と言う感じだ
まだ死んでないことが不思議でならない
…これは解離というより鬱症状かもしれない
記憶は記録しなくてはならない
単に忘れっぽい性格なのだ、と思っていた
僕は人の顔や名前を思い出すことがとても難しい
覚えられないと言っていい
相貌失認症とは違うのか、そこらへんはちょっと分からない
これは子供の頃からだ
なぜかって?
子供の頃の友人やクラスメイトなど、ほとんど覚えていないからだ
大人になってからも同じだ
前の職場の人の名前も顔も、すぐに消えていく
もちろん例外はある
辛い記憶だ
これは、いつまでも頭蓋骨の裏側にこびりついている
夢も基本的に悪夢だ
もちろん覚えてなどいない
ただ、悪夢だったとしか言えない
人と会話した内容も結構なレベルで忘れる
覚えていられないのだ
だから僕は記憶を記録しなくてはならない
忘れてしまうから
これもまた現実感の喪失に近しいものがある
自身の存在を記憶ごと疑っているのだ
あまりにも自己否定しすぎたのかもしれない
ここ最近、酷くなっている
覚えていられない
これはこれでけっこうキツイものがある
自分の全てが消えていく
食事を美味しく感じる
ゲームを楽しむ
アニメを楽しむ
悲しい出来事に、悲しむ
イライラした時、怒る
楽しい時に笑う
どれも難しい
ついでに記憶もどんどん消えていく
このまま自分が消えてなくなるように
いつか消えるのだろうと思う
毎日悪化している
それはそうだろう
解離の原因は過度のストレスらしい
僕にとっては生存こそストレスだ
そりゃあ過度のストレスになる
ただただ、辛い、かもしれない
辛いのかどうかすら、分からない
ただ願うのは、このまま自分が消えること
それだけなのだから
僕はいつまでも、僕を否定するだろう
死ぬまで
死んでも
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