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アメリカで車購入 in ワシントン州シアトル
車を持たないという選択
最近はアメリカでも車を持たない若者が増えている。シアトルの街中などに住むシティライフ型の生活を選んだ場合、駐車場が高い・バスなどの交通の便が良いと言う理由から、車を持たない人が多いのだ。理にかなっている。実際、私が学生時代にカリフォルニア州のバークレーという学生の街、いわゆるベイエリアに住んでいたとき、車よりも自転車のほうが便利だった。車が「じゃま」で「めんどうくさい」と感じたのは、そのときが最初で最後だったが。また、現在ガソリンが値上がりして 、WA 州では 1ガロン $5 くらいするところもある。(1ドル 150 円換算で 1L 200円だ!)費用対効果、コストの面を考えて、あえて車を持たないという選択肢もあると思う。
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ただ、今の私には、車がない生活は考えられない。生活に必要なツールでもあり、週末遊びにいくための道具だ。車がない生活は、プラスよりマイナスが大きい。
アメリカのレンタカー
シアトルに降り立った 2023年12月20日、一番最初にしたことはレンタカーを借りることだった。Avis で借りたのは、Jeep SAHARA という車だった。普通の乗用車のほうがよかったのだが、この車両しかないという。数週間運転した印象としては、一言でいうと「乗りにくい」だった。US だとハイウェイに乗ることが多いのだが、スピードをある程度だしているときに、ちょっとした段差・ギャップがあったりするとハンドルがぶれたりして安定しなかった。危ない!という感じ。この個体固有の問題かもしれないが、それにしてもまだ新しい車だ。見た目はワイルドで格好いいのだが、運転したフィーリングの違和感が半端なかった。
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アメリカで車を購入する際に必要なもの
車を個人売買ではなく、ショップで購入する際は、以下を事前に確認・用意する必要がある。
ソーシャルセキュリティーナンバー
免許証(WA 州の免許証を提示)
パスポート(ビザが必要だったりするケースもある)
自動車保険(購入する車種が決まったら相見積もりをとってリーズナブルな保険を選ぶ)
支払いの代金(ローンの際は自動車ローンの手配などを銀行と調整する)
これはディーラーやショップによって多少異なるらしいので、購入が決まったら再確認するべきである。ちなみに、WA 州は、日本の免許証があればアメリカの免許証に、テストなど受けずに変換可能だ。
日本の運転免許証をWA州の免許証に交換する
日本の有効な運転免許証を保有している方がワシントン州の運転免許証を取得する場合、各運転免許当局はそれぞれの法令にしたがって、学科及び実技の試験を免除することとなっています(注:申請に必要な書類の提出、視力検査、申請手数料の納付等は免除になりません)。
車の購入方法・プロセス
日本で何回か、新車をディーラーで購入したことがある。基本的にディーラーに出向き、購入したい車種、色、オプションなどを決めながら値段を交渉して納期を確認して・・・という流れになる。
アメリカで車を購入する際は、希望納期にもよるが、基本的には、販売しているもの、または、店に入荷予定のものを予約して購入するフローだ。人気があるもの、掘り出し物は早く売れてしまう。車にこだわりがある場合は、オーダーする。その場合、アメリカなので納期の保証はないと思ったほうがいいのではないだろうか。人気の車種は1年や2年ほど待つらしい。
どんな車にするか考える
車の購入にあたって、私の場合、まずは、以下の条件で車種をしぼった:
日本車。絶対の信頼と乗りやすさ重視。日本と違って車検がないので自分で定期的に積極的にメンテナンス必須だが、とにかくメイドインジャパンの安心感がほしかった。
AWS (All Wheel Drive)。雪道などに強い。WA では大人気。
ハイブリッド車。ガソリンが高いのでハイブリッドが大人気。ちなみに、WA 州はテスラの電気駆動車がものすごく多い。
3列シート、7-8人乗り。日本からゲストが来た時に便利。
納期がすぐ。数か月とか待てないので。
この条件でフィルターすると・・・(選択肢はあまりない!!)
トヨタ シエナ
トヨタ ハイランダー
トヨタ グランドハイランダー
ホンダ オデッセイ
スバル アセント (ハイブリッドはない)
いざ購入!情報収集から実際に購入するまで
とにかく、ウェブで情報収集したり、必要な条件でしぼって検索したり、ディーラーやショップへメールと電話しまくったあと、実際に車を見に行って車内の広さや外見などを見たり聞いたりネゴったり・・・というのを1週間繰り返してわかってきたのは、「AWD ・Hybrid車は在庫が少ない、値段が高い、すぐに売れてしまう」ということだった。
とにかく、情報が命なので、在庫車両の情報収集を続けた。そして、終にまぁいいかなと思える「トヨタ シエナ AWD Hybrid」が見つかった。新車ではないが、なんと走行距離が 1,000 マイルほど。ほぼ新車という車両で、ディーラーの新車保証もついている。価格もほかと比べるとリーズナブルであった(それでも $50K は超えてくる)のでその車に決定した。
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トヨタ シエナは、北米トヨタが主に北米市場向けに製造・販売している大型ミニバンだ。3列シート、8人乗り。全長は約5.1メートルなので、非常に大きい。日本で乗っていたハイエースバンの全長が約4.7メートルなのでいかにデカいかわかる。実際、この長さなので、3列めでも人がゆったり乗れる。とにかく車内は広くて快適空間なのだ。ハイブリッド車なので、大型のわりには、低燃費でありがたい。
このモデルは、調べたところ「ハイブリッドのモーターを動かすバッテリー(駆動用)が日本の基準に合わない」という理由で日本への並行輸入も不可らしい。
とりあえず、大切に乗っていこうと思う。
それでは、また次回!
Easy Come, Easy Go!
ちなみに、このような車を街中でみた。
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