ChatGPTを使って読書
橘玲の「テクノ・リバタリアン」を読了。
リバタリアニズムは、日本ではおおっぴらに語られることはないのに、ハイテク界隈では、イーロン・マスクやサム・アルトマンといった、新世代の起業家兼億万長者の話題でもちきり。なにか変だな、新しいテクノロジーで世界が加速度的に変わり、私ら自身もその恩恵にあずかったり不安を抱いていながら、背後の思想を知ろうとはしない。
まずいと思ってこの本を手にとったが、固有名詞もふくめて知らないことばかり、ChatGPTを百科事典替わりにして読み進んだ。
テクノ・リバタリアンの思想は、自由に至高価値を置き、政府の干渉を極力忌避した、テクノロジーによって社会構造を支えるアナキズム。暗号通貨によって、通貨発行の権利と義務も中央政府から奪う「クリプト・アナキズム」など、日本的共同体にどっぷりの俺にはかなり薄気味悪い。しかし、完全に自立した個による自由自律な組織などは、いにしえの狩猟社会の構成員、せいぜいダンパー数程度の集団でのみ可能にも見える。
ただ著者の橘さんは最後に「コンストラクタル」という理念というか学説を紹介し、天才たち(イーロン・マスクやサム・アルトマン)の不安や焦燥をなだめるようにこの本を終わらせる。「コンストラクタル」の思想は、現在読書中の、東浩紀さんの「訂正可能性の哲学」にも通底するような(気がする)。以上、俺の脳力を超えた事象ではあるが、ChatGPTとの対話を紹介。
【問い】エイドリアン・ぺジャンが提唱した「コンストラクタルの法則」についてお聞きします。コンストラクタル法則では、河川のような無生物や、インターネットのような情報空間も「生命」で、より速く、よりなめらかに流れるように進化することで階層性が現われると言われています。
ひとびとが集まってグループをつくると階層的なピラミッド組織が生まれるのは、河川が三角州をつくるのと同じで、それがもっとも効率的に情報が流れるようにする「かたち」だからだ。古代まで歴史を遡っても、文化や宗教、民族を問わず階層的な組織が見られるのは、それが自然の法則だからだ。 物理法則や進化論が入り混じったような説ですが、もう少しわかりやすく解説いただけますか?
ChatGPT
エイドリアン・ぺジャンが提唱した「コンストラクタルの法則」は、自然界のあらゆる流れが自己組織化して効率的なパターンを形成するという理論です。これには河川や大気の流れから、動物の歩き方、情報の伝達までが含まれます。この法則の基本的な考え方を以下にわかりやすく説明します。
コンストラクタルの法則とは?
コンストラクタルの法則は、「流れが時間と共により良く(効率的に)なるように形を変える」という原則です。これは、生物や無生物を問わず、あらゆる流れが効率を最大化するために形を進化させるという考え方に基づいています。
流れの効率化
流れとは、物質(例えば水や空気)、エネルギー、情報などの移動を指します。流れが効率的になるということは、より少ないエネルギーでより多くの物質や情報を移動させることができるという意味です。例えば、河川は蛇行しながらも、最も効率的に水を運ぶ形に進化していきます。同様に、インターネットの情報の流れも、最も効率的に情報を伝達する形へと進化していきます。
階層構造の形成
この法則の重要な側面は、流れの効率化が自然に階層構造を形成するという点です。例えば、河川は小さな支流が集まり、大きな川へとつながっていくピラミッド型の構造を持っています。これは、水が最も効率的に流れるための形です。
同様に、人間社会でも、個人が集まってグループを作り、そのグループがさらに大きな組織へとつながっていくピラミッド型の階層構造が見られます。これは、情報や資源が最も効率的に流れるための形だと考えられます。古代の文明から現代の企業まで、階層構造は常に存在してきました。これは、自然界の流れの効率化という法則に従った結果だというのが、コンストラクタルの法則の主張です。
具体例
1. 河川の流れ:小さな支流が集まり大きな川になる。これは水が最も効率的に流れる形を形成します。
2. 交通ネットワーク:都市の道路や高速道路は、小さな道が集まり大きな幹線道路へとつながっていきます。これは交通の流れを効率化します。
3. 企業組織:個々の従業員がチームを形成し、そのチームが部門を作り、部門が全体の組織を構成します。これにより情報や資源の流れが効率化されます。
まとめ
コンストラクタルの法則は、自然界における流れの効率化を説明するものであり、あらゆる流れが効率的な形を取るために自己組織化するという考え方に基づいています。これにより、階層構造が自然に形成されるのは、流れが最も効率的に行われるためだということが理解できます。この法則は物理法則や進化論といった様々な理論を包括的に説明しようとするものです。
【問い】ありがとうございます。仮にこの法則が真実なら、絶対的な独裁組織も、完全に自由平等な世界も成立しそうにないですね?
ChatGPT
その通りです。コンストラクタルの法則に従えば、絶対的な独裁組織や完全に自由平等な世界は、効率的な流れを実現するための自然な形とは言えない可能性があります。以下にその理由を説明します。
独裁組織とコンストラクタルの法則
独裁組織では、一人の指導者が全ての権力を集中し、全ての決定を下します。このような集中型のシステムは、情報やリソースの流れが一箇所に集中しすぎるため、非効率的になりやすいです。情報や命令が下から上に、また上から下に流れる際に、ボトルネックが生じやすく、組織全体の柔軟性や応答性が低下します。そのため、長期的には自然に効率的な階層構造に移行する傾向があると考えられます。
完全に自由平等な世界とコンストラクタルの法則
完全に自由で平等な世界では、全ての個人が同等の権限とリソースを持ち、どんな決定も全員の合意によって行われます。このようなシステムは理論的には公平ですが、実際には決定が遅くなりがちで、効率的な流れを阻害します。情報やリソースが全ての個人に均等に分散されるため、協調や統一した行動が難しくなり、全体の効率が低下します。
自然界と人間社会の効率的な形
コンストラクタルの法則に基づくと、自然界や人間社会は常に効率的な流れを実現するために形を進化させます。これには、適度な階層構造が含まれます。階層構造は、情報やリソースが効率的に流れるための形です。個々のレベルでの自由と全体の統一がバランスよく存在し、全体の効率を最大化することが求められます。
まとめ
コンストラクタルの法則に基づけば、極端な独裁や完全な自由平等は、効率的な流れを実現するための自然な形とは言えません。むしろ、適度な階層構造が最も効率的であり、その中で一定の自由と統制がバランスよく存在することが自然の法則に従った形だと言えるでしょう。これが、古代から現代に至るまで、多くの文化や社会で共通して見られる構造の理由とも言えます。
【問い】ありがとうございます。人間の自然な経験知の承認や斬新的な改革をめざすための指針になりそうな気がします。
ChatGPT
確かに、コンストラクタルの法則は人間社会における経験知の承認や漸進的な改革のための指針となる可能性があります。以下に、その具体的な適用例や指針を考えてみます。
経験知の承認と階層構造
経験知とは、長年にわたる実践や観察から得られる知識のことです。これは自然の流れの中で最も効率的な方法を見つける過程で培われるものです。例えば、職場でのベテラン社員の知識や、地域社会での伝統的な知恵などです。これらの経験知を階層構造の中で適切に承認し活用することで、組織全体の効率が向上します。
指針:
1. 経験知の集約と伝承:ベテラン社員や地元の知恵を体系的に収集し、若い世代に伝える仕組みを作る。
2. フィードバックループの強化:現場の知識や経験を上層部にフィードバックし、それを基にした意思決定を行う。
漸進的な改革
コンストラクタルの法則に従えば、急激な変革よりも、少しずつ形を変えながら効率を高める漸進的な改革が効果的です。自然界でも、河川が徐々に形を変えるように、社会や組織も少しずつ改善していくことで、無理なく効率を高めることができます。
指針:
1. 段階的な目標設定:大きな目標を小さな段階に分けて設定し、少しずつ達成していく。
2. 継続的な改善プロセス:定期的に評価とフィードバックを行い、必要に応じて微調整を行う。
まとめ
コンストラクタルの法則に基づく指針は、人間社会における経験知の承認や漸進的な改革を促進するための有効なツールとなり得ます。これにより、自然の流れに逆らわず、効率的で持続可能な発展を実現することが可能です。経験知の活用と漸進的な改革を組み合わせることで、より良い未来を築くことができるでしょう。
【お礼】ありがとうございます。勉強になりました。
ChatGPT
どういたしまして。お役に立てて嬉しいです。さらに質問があれば、いつでもお知らせください。引き続き、素晴らしい探求をお楽しみください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?