調べながら、読書(爺さん手習い)
現在。チャイナ・ミエヴィル「言語都市」と夢枕獏「白鯨」を並行読書中である。ともに、作者の発想力と想像力の炸裂が楽しめる。「言語都市」の方が難読性かな。
ところで。スターバックスはまず圏外(入店しない)なコーヒー屋だが(無根拠)、「白鯨」に由来しているので入店してもいいか~と思いはじめた。
ウイッキペディアによれば「店名の由来は、第一候補だったハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』に登場する捕鯨船ピークォド号(Pequod)の名を退け、スターバック一等航海士(Starbuck)とシアトル近くのレーニア山にあったスターボ(Starbo)採掘場から採られた」そうな。
作中、一等航海士のスターバックは異形な者どもが乗船している捕鯨船ピークォド号のなかで、フツーに見える登場人物だった記憶。
ついでに、スタバのロゴマークはギリシャ神話の「セイレーン」。
さらに、メルヴィルの白鯨についてウイッキペディアをながめたていたら、以下の記述を発見。「フィリップ・ホセ・ファーマー、チャイナ・ミエヴィル、夢枕獏などが本作のパスティーシュ小説を書いている。」
これは、まことに共時的な現象でめでたいこと。
そこでChatGPTと対話。以下。
【問い】チャイナ・ミエヴィルの作品、「クラーケン Kraken」は2010年 - 2011年ローカス賞ファンタジイ長篇部門賞を受賞しています。日本語に翻訳されていませんが、この小説はメルヴィルの「白鯨」のパスティーシュですか?
【答え】ChatGPT
「クラーケン Kraken」はチャイナ・ミエヴィルの2010年の小説で、メルヴィルの「白鯨」のパスティーシュではありません。ただし、深海の巨大生物であるクラーケンが登場する点や、海洋テーマが共通しているため、「白鯨」と比較されることがあります。「クラーケン Kraken」は、ロンドンを舞台にした現代ファンタジーで、ロンドン自然史博物館から巨大なクラーケンの標本が突然消える事件を中心に展開します。この小説は、都市ファンタジー、ミステリー、スリラーの要素を組み合わせた独自のストーリーであり、メルヴィルの作品とは異なるミエヴィル特有の世界観と物語が特徴です。
あとで調べたら「クラーケン」はハヤカワで翻訳されていた。
「敷居の下がった『ペルディート・ストリート・ステーション』」だそうだ。これなら読めるな(笑)。
謎解きは続く。
次の質問。
【問い】チャイナ・ミエヴィルの「Railsea」は、2012年 - 2013年ローカス賞 ヤングアダルト部門受賞していますが、日本で翻訳されていません。どんな小説か教えてください。
【答え】ChatGPT
チャイナ・ミエヴィルの『Railsea』は、2012年に出版されたヤングアダルト向けのディストピアファンタジー小説です。タイトルの「Railsea」は「鉄道の海」を意味し、物語の舞台となる世界では鉄道が無数に張り巡らされており、登場人物たちはこの鉄道の海を航行します。
物語は、ヘルシング(駅務員)のシャムという若者を中心に展開します。彼は船長モリンズに率いられた列車に乗り、冒険を繰り広げます。この世界では、列車が海のように鉄道網を航行し、巨大なモグラなどの異様な生物が地中から襲いかかるという設定です。
物語のテーマは、「モビィ・ディック」や「トレジャー・アイランド」などの古典的な冒険小説にインスパイアされており、探検、発見、そして個人の成長といった要素が盛り込まれています。また、ミエヴィルらしい社会的・哲学的な問いかけも含まれており、読者に深い思考を促します。
具体的なストーリーの一部として、シャムは行方不明になった両親を探すために冒険に出ることを決意し、その過程で新しい仲間たちと出会い、成長していく姿が描かれます。物語は、彼が鉄道の海を旅しながら直面する試練や危機、そして驚くべき発見に満ちています。
『Railsea』は、その独創的な世界観とスリリングな冒険、深いテーマ性が評価され、ローカス賞ヤングアダルト部門を受賞しましたが、残念ながら日本ではまだ翻訳されていません。ミエヴィルのファンや冒険小説好きにとって、是非英語で読む価値のある一冊です。
なるほど。たぶん謎が解けた。『Railsea』は、ChatGPTの説明読むとかなり魅力的。どっかで翻訳が進んでいれば嬉しい。