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気づきを与える質問力

こんばんは、川島です。
今日は、気づきを与える質問力というテーマで話を進めていこうと思う。
その前に昨日の復習をしていこう。昨日は、「心を開く承認力」というテーマで、人の話の聞き方について詳しく説明してきた。
まず、心を動かすコミュニケーション力を学ぶ理由として、「周りの人を巻き込んで仕事を進めていく必要性がある」とお伝えしてきた。周りの人と信頼を構築し、心を開く承認力を身につけるためには、まず相手の話を真剣に聞く力が必要であると、前回まで述べてきた。
ではここで、軽く復習していこう。
誰かに承認される→安心する・心を開く→相手の話を聞こうと思えるようになる。このような循環が起きると良い。
そして、承認力には2つの力がある。
・真剣に聞く姿勢
・真剣に話を聞いていると示す言葉

覚えているだろうか?
真剣に聞く姿勢には3つポイントがある。
・体を開いて前傾姿勢になる
・大きくうなずく
・笑顔

そしてNG行為として、
・腕、足を組む
・椅子の背もたれに背中をつける

の2点だ。
そして、真剣に聞いていることを示す言葉として、
・肯定のあいづち
・オウム返し
・相手の話の要約

の3つがある。
相手の話を真剣に聞く力を学習すると、信頼関係を構築できる。
以上、ここまでが復習だ。

では、今日は「気づきを与える質問力」を学んでいこう。
今回の目的は「目標と現状の差を埋めるアクションプランを決められるようになる」ことである。
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皆さんではここで、「人生で一番熱中した仕事・苦痛だった仕事」を考えてみよう。
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いかがだろうか?
熱中できたこと:自分からやりたいと思って始めたこと
苦痛だったこと:人からやらされたこと

であったはずだ。
Q.「今の仕事は楽しいですか?辛いですか?」
心からやりたい=楽しい
仕方なくやっている=辛い

そう、人はやらされていると感じると、つまらなくなる。
人からやれと言われたら、主体的に取り組めない。
つまり、主体的に取り組む姿勢やマインドをコントロールできるのは自分だけである。
皆さん、考えてみよう。
会社はピラミッド組織である。
ピラミッド組織=上から下に指示が降りてくる構造だ。
ビジネスパーソンとしてやらない選択肢を取ることは難しい。
その時に、ビジネスパーソンの考えは2極化する。
パターン1:なぜやるのか納得できないまま取り組む
パターン2:なぜやるのかを自分で納得して取り組む

その結果、取り組む姿勢によって得られる成果が変わる。
だから、自分が納得ができていないと、主体的に仕事に取り組めない。
例えば、親から「宿題をやりなさい」と言われたところで、納得していないので主体的に取り組めない→成果が出ないといった循環に陥る。
主体的に取り組めない→成果がでない
では、納得して取り組むことができたら、どう変わるだろうか?
上司からの命令でも、納得できたら主体的に取り組むことができるはずだ。
まず理解してほしいことは、オレたちは「その仕事がある意図」を理解しなければならない。理念に沿っているかどうかだ。
あなたは貫きたい理念はあるだろうか?
例えば、会社のビジョンが
「全ての人が幸せに生きる世界をつくる」だとしよう。
それが、人生の軸になるはずだ。
そう、人は貫きたい理念があるからこそ、行動が決まる。
ここで、主体的に取り組めるパターンの2つをおさらいしよう。
・なぜそれをやるのか納得している
・自分の理念に沿っている

以上、2つを覚えておこう。
自らやりたいと思った仕事→理念に沿った仕事→成果が出る→主体的に行動できる→周りの人を巻き込み大きな成果が出る
熱中できる仕事=自らやりたい仕事
自らやりたい仕事=主体的に取り組める
では、大きく成果が変わるのはなぜなのだろうか?
それは、成果をつくる一番の根本はマインドだからである。
「マインド=姿勢」が成果に直結する。

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根本のマインドがあって、初めてスキルが身に付く。

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自らやりたいと思うことはさらに大きな成果がでる。
自らの課題に気がつき、やりたいと考えて取りむのが理想である。
マインドが成果につながる・・・人を動かすコミュニケーション
圧倒的な成果を出すために周りの人を巻き込む必要がある。
相手に「自らやりたい」と思ってもらう
では、どうしたら自ら「やりたい」と思ってもらえるのか?
結論から言うと、相手を無理矢理変えることはできない。
変えられるのは自分の行動だけである。
それは、「質問」によって導き出すのである。
「これからどんな仕事に挑戦していきたいですか?」などだ。
質問は相手に余白を与えられる良いコミュニケーションである。
余白=自分で考える余地である。
自分のマインドと向き合う・・・「自分はどうしたいんだろう?」と自分の頭で考える。
自分の頭で考える→自分が納得して行動する→主体的な行動につながる→大きな成果を生む
質問から始まる良いコミュニケーションが相手の心を動かす。
では、相手に余白を与えない悪いコミュニケーションとはなんだろうか?
たとえば、「お前はこの仕事だけやっていればいいんだ!」など、
命令・決めつけ=やらされ仕事になってしまう。
コミュニケーションは質問をベースにすることが大切だ。
しかし、良いコミュニケーションをしても必ず相手が変わるわけではないことは覚えておこう。
そう、他人はコントロールできない。
自分にやれることで、周りにきっかけを与えよう。

では、ここから質問力の必要性について話をしていく。
良い質問をする方法を学んでいき、相手に余白を与えられる良いコミュニケーションを取ろう。
それは、会話が質問ベースであることが前提として必要になる。
質問ベースの会話を「コーチング」という。
コーチングとは、質問によって相手に気づきを与えるコミュニケーション手法である。コーチングの特徴的な考え方はこの質問がベースにあることだ。
このコーチングが、相手に気づきを与える質問力の土台となる。
では、ティーチングとコーチングの違いはなんだろうか?
ティーチング・・・一方通行のコミュニケーション(知識・技術・経験を教える)
ティーチングのメリット
・答えを教える→迷わず行動できる→育成が早い
ティーチングのデメリット
・教える側の知識やスキルに依存する
・教えられた側の自信につながりにくい

そう、ティーチングは既に答えがある仕事に向いている。

一方で、コーチングは双方のコミュニケーションである。
質問中心であり、相手との対話だ。
コーチングのメリット
・相手の考える力を育て自発性や応用力を高める
そう、コーチングは答えがない仕事をする時に役立つ。
コーチングのデメリット
・答えを与えない→答えに辿り着くのに時間がかかる→成果につながらない
・相手の中に答えを求めるため経験のない場合は答えが出ない可能性がある

そう、これらのメリットとデメリットを考慮すると、
ティーチングとコーチングのバランスが重要である。

では、コーチングのゴールは一体なんだろうか?
コーチングのゴール・・・相手の理想の状態と現状のギャップを埋めるためのアクションプランが決まること
「明日から行動してみよう」となること。
最後にアクションプランが決められるようになる。
では、コーチングのコミュニケーションフローを学んでいこう。
1アイスブレイク
2効果的なゴール設定
3ゴールと現在地のギャップを明確にする
4ギャップを埋めるための行動を決める

登山をするときも地図が必要であることと同じで、
自分の現在地を理解する必要がある。
これらのコミュニケーションフローがコミュニケーションを円滑にしてくれるので、是非覚えておきたい。
ではまず、アイスブレイクについて説明していこう。
アイスブレイク:信頼関係を作る
人は自分の話をした相手に信頼感を得ることを覚えておこう。
アイスブレイクはコミュニケーションの基本である。
そして、仕事におけるコミュニケーションは基本的には課題ありきの会話である。

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コーチングの質問力は課題の直接的な改善が目的ではない。
コーチングの目的は相手の力や可能性を引き出すこと。

=相手の理想や目標を聞くことが大事である。
どうなりたいか明確にするために質問によって相手の気づきを促す。
現状→理想・・・「自分はこうなりたい」を明確にする
スタート→ゴール・・・ギャップがある
質問を重ねてギャップを整理する
明確なアクションを決めると目標に近づく。

ではここで、会話を盛り上げるためのテクニックを紹介しよう。
それは、オウム返し+5W1Hの質問をすることだ。
オウム返し=バックトラッキングと言う。
では、ここでは会話の例を見てみよう。
A:「昨日パンケーキ食べたよ」
B:「パンケーキ食べたんだ!どこに行ったの?」(5W1H)
A:「原宿のパンケーキ屋さんに行ったよ」
B:「原宿に行ったんだ!誰と行ったの?」(5W1H)
A:「妹と一緒に行ったんだ」
このように、バックトラッキングは盛り上がる会話の基本テクニックである。
では、もしもバックトラッキングをせずに、5W1Hだけの質問をするとどうなるだろうか?
A:「昨日パンケーキ食べたよ」
B:「どこに行ったの?」(5W1H)
A:「原宿のパンケーキ屋さんに行ったよ」
B:「誰と行ったの?」(5W1H)
A:「妹と一緒に行ったんだ」
B:「いつ行ったの?」(5W1H)
いかがだろうか?このように、質問ばかりしていると、尋問のようになってしまい、「自分の話を聞いてもらえているだろうか?」と思われてしまう。
「話を聞いているサイン=オウム返し」
これを頭にいれておこう。
このように、不快なコミュニケーションにならない質問の仕方をすることが重要である。
オウム返し+5W1Hの質問を用いたバックトラッキングは最強と言うことを覚えておこう。是非身体に染み込ませよう。

そして、次にアイスブレイクの目的を思い出していこう。
アイスブレイクの目的は、話しやすい雰囲気を作ることである。
もしも、アイスブレイクがなかったら、
腹を割って話せないだろうし、本音を引き出すことはできない。
そして、アイスブレイクは簡単な話題にすることがコツである。
お互いが話せる内容を選ぶことがとても大切だ。
そしてアイスブレイクの際もバックトラッキングを会話に意識的にいれていこう。

では次に、コーチングの考え方を説明していこう。
コーチングの考え方は「全ての答えは相手の中にある」だ。
だから、質問によって相手の達成したいゴールを一緒に導く
→正しいゴール設定に導く質問をする必要がある。
ゴール設定のステップ
step1:ゴールをできるだけ洗い出す
step2:ゴールを一つに絞る

コーチングの質問の目的
・新しい気づきを与える
・選択肢を広げる
・視点を増やす

質問→新しい視点→新しい選択肢
のように。
できる限り多くの選択肢を引き出す質問が重要だ。
・他に選択肢はない?
・もしお金があったら?
・何でも達成できるとしたら?
・最も達成したいことは?
・今、特に話したいことは?
・最初に達成したいことは?

このように、様々な質問を問いかけ、選択肢を引き出してみよう。
ここで、「ゴール設定の注意点」を見てみよう。
それは、「ゴールが曖昧にならないこと」だ。
ゴールはできる限り具体化しよう。
数値や固有名詞を使った具体化はとても有効である。
目標を達成できたか、できなかったのかを明確に評価できるから。
例えば、下記を見てみよう。
×:副業で稼いでいる
◯:半年後に副業で月に5万円稼いでいる

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現在地を明確にする→ゴールへの正しいアクションが決まる
では、現在地を明確にする方法をお伝えしていこう。
それは2つある。
・現在地の数値化
・使えるリソースの確認

だ。
だとえば、ゴールが10点だとしたら今は何点?
というように、曖昧なことに対して数値化していこう。
そして、強み、使える時間、人脈、経験などを洗い出し、
使えるリソースの確認をすることが大切だ。
・目標達成に活かせそうなあなたの強みは何ですか?
・目標達成のために使える時間はどれくらいありますか?
・目標達成する過程で助けてくれそうな人はどのくらいいますか?
・過去に似たような経験をして、上手くいったときはどうでしたか?

このような質問を問いかけていくことがとても大切だ。
次に、アクションプランを決めるポイントを説明していく。
・実行できるアクションとその期限を決める
・アクションプランが実行できたか評価できる

アクションプランを決める手順として、
step1:行動の選択肢を洗い出す
step2:行動を絞る
step3:行動を具体化する

ではまず、行動の選択肢を洗い出す質問例を紹介しよう。
・ゴール達成のために何をしたら良さそうか?
・リソースを全て使ってできそうなことは?

次に、行動を絞るための質問例を見てみよう。
・まず何からやりますか?
・どういう順番で実行しますか?

・今の点数から1点あげるために明日からできることは?
このように、点数を上手く使うと、行動を絞れるので是非参考にしてほしい。
そして最後に行動を具体化する方法を説明していこう。
・「できた/できなかった」を評価する
・期限を設ける

の2つだ。
行動を具体化する質問例を見てみよう。
5W1H
・誰と?
・いつまでに?
・どこで?
・何を?
・なぜ?
・どうやって?
・どのくらい?

そして、
・絶対に明日からできるアクション
・定量的に「できた/できなかった」を評価できるアクション

が望ましい。
いかがだろうか?
圧倒的な成果を出すビジネスパーソンは質問ベースのコミュニケーションをしている。質問ベースのコミュニケーションを日々の会話に取り入れていこう。
ではここで、気づきを与える質問力の注意点をいくつか説明していく。
①評価・判断をしない
②問題ではなく人に焦点を当てる
③深堀をして、本質を探る
④質問をすることより、聞くことに徹する

これらに注意して質問をしていこう。
①評価・判断をしない・・・
皆さんもついやりがちだと思うが、
相手の話を聞いていると、つい自分の考えが浮かんでしまう。
そして皆、自分の意見が正しいと思いがち
コミュニケーションにおいて相手を評価・判断をしてはいけない
なぜなら、評価・判断=自分の価値観を相手に押し付けている
人との会話では、「相手がどうしたいか」を考えよう。
②問題ではなく人に焦点を当てる・・・
仕事のコミュニケーションでは問題解決に焦点が当たりがち。
目的は質問ベースのコミュニケーションで相手と信頼関係を構築することである。
全ての行動はマインドから生まれることを再認識しよう。

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③深堀をして、本質を探る・・・
相手がなぜそう考えたのか深ぼって本質に迫る。相手の根本の価値観を理解しよう。
④質問をすることより、聞くことに徹する・・・
質問することが目的ではない。質問することを目的にしてしまうと、
「次は何の質問をするか」と考えて会話に集中できなくなる。
質問は相手の話を聞く手段だと頭にいれるべき。
質問力を用いて、信頼関係を築いていこう。
以上、4つの注意点を説明してきた。

最後に、コミュニケーションは本来疲れることが多い。
常に話し相手のことを真剣に考えていれば話に集中できる。
相手のことをしっかり考えて話に集中できれば、必ず理解できる。
人のことを考えずに自分の話だけしたい人には誰も近寄らない。
本気で人と向き合うと死ぬほど疲れる。
だから、もしあなたが疲れていないのなら、それは本気で向き合っていない。
ではまた。
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