神宮球場
六大学の出身でのなく、スワローズのファンでもないけれど、年間イベントが既に組まれていて、多くのファンの楽しみですらある球場の目的外の使用による閉鎖というのは、納得できないですね。
神宮球場を資材置場にして5月から11月までの間、閉鎖するということですが、建設工事を行う場合、はじめに設計図を基にして施工計画を練るわけですが、当初からのプランが全く別物になり、施工計画をゼロから練り直さねばならなかったという背景があります。
併せて、施工期間が当初より2年ほど短縮され、キールアーチがなくなって、普通の競技場建築になったとしても、今回の工事は急ピッチで施工しなければ、工期を守ることができないという焦燥感が現場にあることは安易に想像できます。
通常、あれほどの大工事であれば、工事区域を複数に分けて、それぞれの工区で同時平行して工事を進めていくため、本来ならば敷地内で、資材の出し入れや保管等を工程内に組み込んで進めていくのですが、複数工区で一気に工事を行う都合、資材の保管場所を削ってでも工期に仕上げたいということで、一連の資材保管、搬入搬出のプログラムを組入れることができなかったというのが真相なんでしょう。
往々にして起こる専門家集団の説明不足、説明下手は、一般への理解が得られなかったというリスクマネージメントができていない証拠です。
今からでも協会と設計者、施工者が出てきて、ちゃんと正確な情報を流してくれれば、納得してもらえるかもしれないのにね。