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ホテル西洋銀座モデルルーム

マンション販売で、モデルルームの存在は欠かすことができない要素ですが、ホテルの建設時に於けるモックアップルームもまた欠かすことができないものなんです。

よほどのことがない限り、通常の建設工事では原寸大のモックアップは造りません。
そう、コストが掛かるからです。また、そんなスペースなんて現場にないですよね。

ホテルの場合、客室はメインの商品なので、主にスタンダードルームで原寸大のモックアップを造ります。
その用途は、建築、内装のチェック。インテリアのデザインチェック。FF&Eのチェック。オペレーションのチェック等々を目的として製作します。
もちろん、セールスのツールとしての活用もアリです。

今回ご紹介するのは、かつて銀座1丁目にあったホテル西洋銀座のスタンダードルームのモックアップです。

モックアップ製作現場は、入間市工業団地内の家具工場でした。

西洋銀座の建築設計は、菊竹清訓建築設計事務所と久米設計でした。2事務所の役割分担は、菊竹事務所が獲物外観に掛かるデザイン、久米事務所は構造、設備全般と設計監理業務の担当でした。

ホテル部分のデザインは、トロントに構えるLee Design. フレンチを除くFB施設は、ハワイのMedia5でした。

さて、ルームのモックアップですが、以下、当時の写真を貼っておきます。


取り立てて写真の説明をするまでもないと思いますが、完成後、何度も工場に出かけ、家具レイアウトの検討や照明の効果確認、マテリアルやテキスタイルの比較検討などを行いました。

オペレーションチームもベッドリネンの検討やルームセッティングなどの検討を重ねたのは言うまでもありません。
国内初のラグジュアリーホテルは、このように試行錯誤を積み重ねて完成に至りました。