鈍感力が招いた一大事(3)
Aさんは50代の男性で
青果店舗での勤務が長く
野菜の知識もしっかりありました
前店舗では
店長のフォローなんかもしていて
Aさんがいると店舗運営がスムーズになることは間違いありませんでした
本社からは
B君を派遣することにしました
B君は少しやんちゃな若い男性社員で
本人からの申し出もあり
店舗の側に住みながら
運営を行うことになりました
ただB君は
野菜や店舗運営の知識は
あまり見込めないため
B君をAさんがフォローしてくれるような
体制での運営をすることにしました
なんとかオープンし
2ヶ月くらい経ったある日
B君から
『Aさんを店長にしてくれませんか?』
と申し出がありました
私『どうしたの?』
B君『ぼくには店長は無理っぽいです、本社に帰りたい』
やる気満々だったB君が
なぜ数ヶ月でこんな感じになったか
その当時は深く考えていませんでした
ただ今になって思うのは
Aさんに追い出された可能性もあるなと
ということ
完全に意気消沈しており
B君を本社に戻し
Aさんを店長にすることにしました
その後
売上もそこまで下がらず
むしろ少し伸びていました
Aさんからは
『果物の時期なので駅構内で出張販売したりして売上のばします』
と前向きな報告
売上至上主義の私は
順調に伸びている売上をみて
安心し
Aさんに任せっきりになっていきます
この文章を読んでいるだけで
不穏な空気を感じる方もいるのではないでしょうか?
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