『あひるの空』全51巻振り返る26巻
こんばんわ!なおとです。
今回も「あひるの空」全巻振り返り!今回は26巻です。
25巻から続く合宿も折り返し。果たして全員乗り切ることが出来るのか。さらには地域交流戦も始まり久々の試合ですね。一緒に振り返っていきましょう!
1巻からの振り返りもマガジンとしてまとめていますので下記リンクよりどうぞ。
今回も下記フォーマットでやっていきます。
1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.深読みするためにもうひと押し
合宿も遂に終盤。そして地域交流戦が開幕。対戦相手は因縁のーーー。
1.本巻の注目キャラクター
26巻のピックアップは「車谷 空」です!ここらでもう一度空も振り返っていきましょう。詳しい基本情報は1巻振り返りに載せていますので、今回は26巻の内容に沿って振り返ります。
26巻では合宿中に師匠である坂田さんの教えをもとにシュートフォームの変更を試みます。今までのシュートフォームは膝に力をためて出来るだけ高く飛んで放つジャンプシュート。フォーム修正後は直線的な動きではなく、滑らかかつ、シュートにかかるエネルギーを最小に抑えたジャンピング気味なフォームになっています。
とにかく早く打つことに集約した、身長が低すぎる空だからこそのフォームといった感じでしょうか。
26巻からはこのシュートフォームに徐々に移り変わっていきます。
このシュートフォーム変更は実はかなり重要なポイントで、ストップ&ジャンプとの組み合わせの良さは勿論ですが、もう一つのメリットを生み出します。それがこのシュートです。
ノーフェイクで全く反応できない相手。坂田さん曰くあまりに自然なシュートフォームで、シュートを打つことすら気づかないとか。しかし、これは空自身も意識して打っているわけでもない、言わ由つ偶然の産物です。1試合で1~2本程としか発動しないシュートです。25巻から始まる空のシュートフォーム変更ですが、51巻でも完全に変わり切っているわけではありません。余裕があるときはフォーム変更後、逆に余裕が無いときは今までのシュートフォームと空の意識の外で2種類のシュートフォームを使用しています。それ故に相手に選択肢を取らせない、3つ目のシュートが生まれ、結果として相手選手が反応できないといことです。
2.連動して読むならこの巻
最新巻の51巻です。横浜大栄戦にて鷹山とようやくのマッチアップです。そして注目して欲しいのがこのシーン。
「退化じゃないのか?」
鷹山は空のシュートを見て「退化」と表現しています。これは一体どういう意味なのか。鷹山はツーハンドに拘りそれを今でも突き通しています。それは師である「車谷由夏」から教わったフォームを突き詰めたからこそ、空の事を「退化」したと思ったのでしょう。
15巻から始まった大栄戦では酒巻は空に対してこう放ちます。
「DNAに感謝しな」
空はセンスと由夏のDNAがプレイを支えていました。もちろん努力もありますが。
12巻で母が亡くなり、自分の足でコートに立つことを決意した空にとっては痛い言葉だったでしょう。由夏の力ではなく、自分の力で戦うために、由夏DNAを捨て、改善を尽くした新しいシュートフォーム。空からしたら「進化」でしょうが、由夏のDNAを引き継ぎそれを磨き上げ進化した鷹山からしたら「退化」のように感じたのでしょう。由夏から教えを受けた二人だからこそシュートに対しての感じ方が出たシーンだと思います。
その裏付けとして48巻の対妙院戦。
「同じDNA?それともーー」
今井レオとの対戦で空が完全にその”DNA”ではないことが分かります。この辺は妙院戦が始まる45巻からさらに深掘っていきたいと思います。
3.深読みするためにもうひと押し
26巻では合宿が明け、その成果を示すための初試合、地域交流戦が開幕します。クズ高の対戦相手は何と「北住吉高校」!
6巻も合宿明けに北住と対戦しており、26巻と全く同じ構成です。この辺の流れも細かいですね。流れこそ同じですが今回のクズ高は前回とは違います。1試合走れる体力に加え、6巻では居なかった茂吉の加入、何よりチームとして成長しています。
空は智久より「50得点」のノルマを課せられ、百春は「シュート禁止」と色んな要素が含まれています。
しかし北住吉のチームとしての完成度はまさに「強豪」といっても過言ではなく、さらには「蒲地太郎」のプレイヤースキルは常軌を逸しています。
試合は終始北住優勢で進みますが、それを断ち切るように、
空のシュートがさく裂します。シュートフォーム変更により生まれたこのシュート。反応すら許さないシュートの原型は26巻にあります。
今回は空のシュートにフォーカスて振り返りを進めていきました。空のシュートフォームは変更したり、さらに漫画では正直見分けがほとんどつかないので結構混乱するんですよね。実際に描いている作者しかその違いは分かっていないのでは?とすら思っています。北住戦も3Qまで進み、空の「50得点」達成なるか気になるところです。
27巻では7点差まで迫ったクズ高ですが、果たして逆転そして勝利なるか。北住戦ラストは衝撃の結末です。一緒に振り返っていきましょう!
それでは27巻でお会いしましょう!
下記購入リンクとなっています。