『あひるの空』全51巻振り返る34巻
こんばんわ!なおとです。
「あひるの空」全巻振り返り!今回は34巻です。女子バスケ部に完全フォーカスした一冊です。一緒に振り返っていきましょう!
1巻からの振り返りをマガジンとしてまとめていますので下のリンクよりどうぞ。
今回も下記フォーマットでやっていきます。
1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.深読みするためにもうひと押し
男女共にIH地区予選決勝まで勝ち上がったクズ高!あと一つ勝てば県大会!指は掛かっている。あとは最後まで伸ばすだけだーーー。
1.本巻の注目キャラクター
34巻のピックアップは「国分 洋子」です。コートネームは「ヨウ」。
クズ高女子バスケ部のキャプテンで、円と共にチームを引っ張ります。物語序盤から登場しているのに素顔が完全に描かれていない謎があります。常に横顔か絵文字みたいな顔してます(笑)しかし、トビ曰く美人とのこと。
ポジションはPGで、スピード、ドライブ、3Pと万能選手。実力に関してもクズ高では抜きんでています。その証拠として里見西高校の「兵頭 新」にも認められている程です。(46巻で判明)
物語序盤は万年一回戦負けのクズ高を強くするべく一人奮闘するものの、いまいちやる気のない他の部員に悩まされます。円が物語中盤で彼氏を作り、うつつを抜かしたことで余計に拍車がかかります。
25巻から智久が女子バスケ部顧問に就任して以降は部員の士気も上がり、チームが少しずつ強くなっていることを実感し始め女子バスケ部が躍動し始めます。
・vs翠松戦
34巻では昨年県ベスト16の翠松女学院との関東大会以来の再戦。これを勝てば県大会です。
試合序盤からクズ高ペースで試合を優位に進めますが、チームとしての年輪の違い少しずつ出てきました。クズ高も相当の走り込みにより、トランジションとオールコートで攻め立てますが、終盤にその差が出始めます。翠松は1年から3年間ずっと走り続けたのです。クズ高は冬からの半年だけ。今まで適当にしていたバスケがここにきて悔やまれます。翠松の展開の早い攻撃に対応出来なくなり始めます。
翠松が猛追する中、さらなる悲劇がクズ高を襲います。
ここにきてヨウのケガ!あともう少しでで県大会なのに!と読んでいてどちらが勝つか最後まで分からない展開でドキドキしました。
ヨウは大怪我を追ってバスカンを決めるなど女子ながら最高にカッコいい選手です。
翠松の猛追に粘り強く耐えるクズ高。しかし、ワンプレーのミスで完全に流れ断絶。
最終Q残り30秒、1点を翠松が追う展開。クズ高最後の攻撃、新見が放つ3Pは外れボールは翠松へ。ヨウたちは最後の力を振り絞りDFに当たる。
ボールを、相手選手を追う最中、円は幻想を見る。
だから言ったじゃん。”無駄”だってさ
新の背中を追い続け、ここまで走ってきた円。彼女の最後はまさか新の幻想を見るとは。その幻想にも追いつけなかった円達。最後に逆転を許しまさかの敗退。
ラストのこのシーンは本当に衝撃でした。女子は何だかんだ勝つと思っていたので。作者それはあまりにも残酷だよと思いました。
しかし、同時に彼女たちのスタートが遅かったの悔やまれます。もう少し早く走れていたら。智久によって変えられた女子バスケ部。それを自分たちの足で先に変えることが出来ていたらもっと違う未来があったはずです。そんなに勝負の世界は甘くないと突き付けられた一戦でした。
2.連動して読むならこの巻
46巻をオススメします。女子バスケ部引退後の彼女たちが覗けます。
46巻では男子バスケ部の県大会の応援に会場に駆けつけています。
そこで彼女たち本来コートで会うはずだった人と再会します。
今度はホンモノの新です。
新は県大会準々決勝にてケガを負いながら辛くも勝利を収めます。
新はケガを無視して次の準決勝も出ようと言い張ります。そんな時に円が駆けつけます。そして今度は円から新に言葉を放ちます。
まだ、終わってない
もう終わってしまった円だからこそいえる言葉ですね。新はまだ終わっていない。自らの無理な判断で終わりに向かう必要はない。新にはまだ未来がありんだから。
この言葉を受けて新は準決勝を欠場し、仲間に託す決断をします。この判断は結果として間違っていませんでした。里見西は新を欠きながらもIHに出場を果たし、新はもう少し先の未来でプロ入りを果たしたことが語られます。
あの時の円の言葉があったからこそ今があると新自身過去を振り返っています。
円の人生を大きく動かした新。そして新の人生を大きく変えることになったのもまた円。本気で努力すれば、目の前の勝利につながらなくても、いつかどこかの未来に繋がっている。そんな二人の関係性も注目です。
3.深読みするためにもうひと押し
女子バスケ部の敗退後、クズ高vs新丸子の試合開始が少しずつ近づいてきます。ハーフタイムでアップでお互いにポテンシャルを見せつけ合います。
まずは丸高。
新キャラの千葉Jr.と原牧が噛ましてきますね。このワンプレイでポテンシャルの高さが伺えます。
しかし、クズ高も負けていません。空のシュート練習に驚く丸高と会場。
まさに激戦必至の一戦が予想できます。果たしてどちらが県大会へ駒を進めるのか。35巻から遂に丸高戦が始まります!一緒に振り返っていきましょう!
それでは35巻でお会いしましょう。
34巻が気になった方は下記リンクより是非ご購入ください。