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『あひるの空』全51巻振り返る35巻

こんばんわ!なおとです。
「あひるの空」全巻振り返り!今回は35巻です。
表紙の絵が無くなり始めたのがこの35巻です。表紙だけではなくしっかり内容を見て判断して欲しいという決してネガティブではない理由です。一緒に振り返っていきましょう!
巻からの振り返りをマガジンとしてまとめていますので下のリンクよりどうぞ。

今回も下記フォーマットでやっていきます。

1.本巻の注目キャラクター
2.連動して読むならこの巻
3.深読みするためにもうひと押し

IH地区予選決勝、相手は新丸子高校。県大会まであと一勝。激戦必至の一戦が遂に開幕---。

1.本巻の注目キャラクター

35巻のピックアップは「坂田 年男」です(本来はトキワ達を紹介したいのですが、坂田さんをここで紹介しておかないとタイミングが無いので)。

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初登場はあ19巻から始まるモンスターバッシュと以外に早く、その時は対戦相手として登場します。その後クズ高バスケ部の顧問を探していたナオが、新しく連れてきた顧問がまさかの坂田だったのです。
最初こそは中々馴染めず信頼は薄かったのですが、自身の仕事を顧みず生徒たちに紳士に指導する姿と、的確なアドバイスをもって絶大な信頼を獲得します。
空の3Pの精度、クイックネス、そして対戦相手に読ませないシュートフォームは坂田さん指導によるものです。26巻の振り返りでシュートフォームに関して詳しく触れていますので気になった方は下記リンクよりどうぞ。

そんな坂田さんですが、男子バスケ部を率いて新丸子に挑みます。
コートでプレイすのはあくまで選手ですが、監督しての指揮は勿論重要。クズ高を最後まで戦わせるべく最後まで奮闘します。

・指導者として
クズ高バスケ部には3人の指導者がいます。五月先生、坂田さん、そして空の父である智久です。
最終的には智久がクズ高バスケ部を率いて県大会に挑むことになりますが、智久は指導者としての素質で思い悩みます。
それは五月先生や坂田さんが持つ子供たちとの繋がりの深さです。五月先生は物語序盤から百春達を導き、技術的な指導はできないとは言え、まだまだ精神的に幼い子供たちを正しい方向へ導きます。そして坂田さんは生徒たちとの信頼関係です。

-日向武史-あひるの空-第46巻-–-漫画BANK (5)

坂田さんが現れるだけで笑顔が出る生徒達。これは坂田さんが持つ人徳は勿論ですが、生徒たちが心を許し信頼している証拠でしょう。
信頼関係の上に人を指導する資格は存在し得ると思っています。五月先生や坂田さんはその資格を持っていますね。智治に無いわけでは無いですが、今まで女子バスケ部を顧問していたことや、他の2人に比べて、関わってきた時間も圧倒的に違うのもあると思います。智治が真導者になるのはもう少し先の話のようです。
智治のような大人でも自分の指導者としての資格で葛藤する姿は、子供の頃の私には分からない感情でした。しかし、社会に出て少しは大人になった私は少し分かるような気がします。子供も大人も自分の存在ってのはいつまでも悩むようです。

2.連動して読むならこの巻

39巻まで連続して読んでください。新丸子戦は35巻から4巻で構成されています。1巻1巻がすべてボリューミーで読みごたえがあります。それぞれの想いが交錯し、何より3年生はまけたそこで夏が終わります。
トキワや千葉Jr.のエピソードもしっかり語られることになります。千葉Jr.の兄と比べ葛藤する姿は繊細に丁寧に描かれています。

「あひるの空」は本当に考えさせらえます。自分の存在価値に葛藤しもがくキャラ達の姿に私達読者も心動かされます。
バスケの描写は勿論ですが、とにかくヒトの心の動きをここまで丁寧に描き出す漫画は他に無いのではないでしょうか。

3.深読みするためにもうひと押し

丸高戦は35巻で前半まで描かれることになります。
試合展開は流石は丸高といったところ。中外ととにかくチームバランスが良く、そしてチーム全体を統括するトキワの存在は絶大です。
トキワ自身PGからPF(ポイントフォワード)へのポジションをコンバートしています。自身のパスセンスを生かしつつ、得点を狙い相手の脅威になり続けます。PGはゲームコントールが役割として大きい代わりに、得点を狙う回数が減るという難しさがあります。
トキワはゲームコントロールはPGに任せ、プレイに制約がなく自由にできますね。
千秋とトキワのマッチアップも注目ですが、さらに茂吉と千葉Jrのセンター対決も見ものです。千葉の圧倒的パワーにどこまで茂吉が対抗できるか。
35巻ではお互いに譲らないまさに一進一退の攻防で後半が気になります。

36巻からはトキワや千葉の紹介を早くしたいので楽しみです。一緒に振り返っていきましょう!
それでは次もお会いしましょう。




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