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【日記】動けない人の動きに関する知識には誤解が含まれている可能性が高い〜セラピストよもっと動こう!〜

先日ある番組をたまたま見た時に感じたこと。
同じ業界の先生で、大学の先生でかなり有名らしい方だった。

姿勢の特集で、姿勢には菱形筋が重要だと。
胸を開くことがいい姿勢だと。

驚いた。

ありえない。
菱形筋使ったら首はすくむし、何よりもいい姿勢で菱形筋をデフォルトで使うわけがない、、、。

また不良姿勢を脱力姿勢といっていた。
確かに間違いではないが、下肢の屈曲位は逆にすごい疲れる緊張姿勢だ。
その解説はなかった。

抗重力筋で大殿筋を強調されブリッジ指導をされていたが、大殿筋は静止立位では使わないのになぜ鍛えさせるのか、、、。
座り方の指導も素人すぎて笑えた。

結局、途中で嫌気がさして見るのはやめた。

これが専門家の解説する姿勢の内容だとするとこれは大事だ。
それもNHKの番組、、、。

困ったものだ。
いつまで経ってもPTに説得力と社会的信用がないのは頭でっかちの動けない人たちだからだ。

筋肉系の番組が人気で、それらの方の発言力が高いのは、解説よりも説得力ある体だ。
確かに解説はイマイチかもしれないが、説得力はずば抜けている。
また、筋トレで間違うこともあまりない。
鍛えて困るということはアライメントミスくらいで、大きな失敗はない。

しかし、姿勢となると話は違う。
正しいというその基準が間違えると、大事になる。
先の番組で菱形筋や大殿筋が重要だとなり、それを鍛えれば正しい姿勢だということが流布されるとしたら、相当な功罪である。

正しいというには根拠が必要だが、実は解剖学にも病理学にも答えはない。
僕はヒトにとっての正しさとは、生物学と比較解剖学にあると思っているし、間違いないと確信している。
だが、セラピストでそれらに精通している人はどれくらいいるのだろうか?

先の先生は学んだことがあるのだろうか?
学んでいれば前述のような解説になるはずがないので知らないのだろう。

残念で仕方ないし、また動けない頭でっかちの大学の先生ほど怪しいものはない。
また自分がわかっていないことに気づいていないのがまた災難だ。
大学という肩書きがどんどん裸の王様に仕立ててしまう。
自分で動けば話している内容の是非はわかるだろうに、動けないからわからないのだろう。

動けるPTとして僕はまだまだやるべきことがあるなぁと感じた。
正直大学の先生が的外れなことを言っていようが、裸の王様だろうが興味はない。
ただ、国民に正しくないことを正しいと多腕を振って語られることは、同じ職種として過誤を見過ごすことはできない。

正しい姿勢には菱形筋よりも前鋸筋だし、抗重力筋は大殿筋よりも腸腰筋だ。
大殿筋の筋トレは基本下肢を屈曲するスクワットだ。
股関節伸展位ではない。

動ける、そして語れる。
そういうセラピストに世の中にもっともっと出ていってほしい。
僕も含めた先輩方を反面教師にして、頭でっかちの理屈野郎にはならないでほしい。

さぁ頭の中の妄想ではなく、自分の体でホントかどうかを確かめよう。
体は真実を知っている。
体を信用しよう。
体の声を聞こう。

知識はつくられるし誤魔化されるが、体はごまかされない。
妄想は脳内で起こっても体では起きない。
体はリアルだ!

セラピストよ、もっと動こう!

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